前回の記事:伊豆多肉植物探索旅行「熱川バナナワニ園編」はこちら。
というわけで、伊豆多肉植物探索旅行、熱川バナナワニ園で熱帯植物の見学を堪能した次の日は、念願の伊豆シャボテン動物公園です!
伊豆シャボテン動物公園公式ページはこちら。
「伊豆シャボテン公園」だったのが最近「伊豆シャボテン”動物”公園」になったっぽいですね。
ちなみにwikipediaによりますと、現存する「サボテン公園」とは下記の通りのよう。
サボテン公園(サボテンこうえん)は、サボテンを中心とした公園(植物園)。
- 伊豆シャボテン公園 – 静岡県伊東市にある公園。
- サボテンハーブ園 – 宮崎県日南市にかつて存在した植物園。
- メキシコサボテン公園 – 沖縄県糸満市にかつて存在したレジャーランド。
- 熱海サボテン公園 – 静岡県熱海市にかつて存在した公園。
- 服部緑地サボテン公園 – 大阪府豊中市にかつて存在した公園。
つまり、現在の日本で、サボテン公園はこの伊豆シャボテン動物公園しかないのです。
当ブログは「スーパーサボテンタイム」なわけですから、これは絶対に行っておかなければならないわけであります。ある意味、最終目的地です。西遊記で言うところの天竺であり、四国八十八か所巡礼で言うところの高野山奥の院であり、パズーで言うところのラピュタであるわけです。
ブログを始めた当初から、いつかは行きたいと思ってはいたものの、なかなか機会がなくいけなかったのですが、今回ついに願いが叶う時が来たわけです!故橋本真也選手で言うところの「時は来た!」です。
なお、念願のシャボテン公園、おおよそ下記の通り全6記事で書き残していこうと思います。
- 第1章:シャボテン公園全体編(いまここ)
- 第2章:南アメリカ館編
- 第3章:アフリカ館編
- 第4章:森林性シャボテン館・マダカスカル館編
- 第5章:メキシコ館編
- 第6章(おまけ):伊豆シャボテンヴィレッジ | 伊豆高原グランピング編
ということで第1章スタートです!
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熱川バナナワニ園で楽しい時を過ごした次の日。朝起きて、伊豆熱川駅から伊豆高原駅に電車(伊豆急行線)で向かいます。乗車時間は10分強と短いのですが、電車自体が数十分に一本しかないので注意が必要です。ありがとう、さようなら熱川(下写真は熱川駅)。
伊豆高原駅に到着です。伊豆高原駅の都会度は、見た感じ伊豆熱川駅の12倍ぐらい(たぶん)です。駅構内ではシャボテンが展示されていました。もうワクワクが止まりません。ワクワクさんです。
そんで伊豆高原駅からはバスでシャボテン公園に向かいます。このバスは交通系ICが使えない(2021年11月現在)ので超注意です。できれば小銭か1000円札を用意しておきましょう。乗るときにまず整理券(?)を取って、降りるときに乗った距離分のお金を払うシステムです。なお、休日の午前なんかは結構混んでいて座れない場合もあります。
バスの乗車時間は20分ぐらいです。ちなみに「シャボテン公園駅」は終点なのですが、その終点の直前に「理想郷」という謎の(?)バス亭があり、「どんだけシャボテン公園はユートピアなんだ!」と思わざるをえません。
ということで、シャボテン公園駅に到着です!
シャボテン公園のすぐ横には「大室山」という山があります。この山も特撮マニアには有名な山で、あのウルトラマンの第20話「恐怖のルート87」という回で、高原竜ヒドラが生まれる山なのです(後述)。ちなみに山にはリフトで一直線に登れるようで、写真の通り超魅力的な見た目をしているのですが、とりあえずサボテン第一優先なので後回しにします。
で、最初のウェルカム建物です!!!!「Welcome to IZU SHABOTEN ZOO」なのです。でっけえアガベにかっこいいパリーにウチワサボテン!もちろんこの時点で写真をパシャパシャ撮っていたのは私だけでした。ヒョー。
よく足元を見ると、金洋丸(Mammillaria marksiana)や玉翁(Mammillaria hahniana)系マミラリアのみなさんも。素晴らしい。
そんで少し先に進んで実際の入り口はこんなんじです。ここでチケットを買って入場です。大人:2400円です。ちなみに、あとあと知りましたが、この入り口は正門じゃないみたいです(一般の車の駐車場の付近が正門?)。たしかに随分とこじんまりとしているなとは思いました。
で、ついに中に入ります!
ウェルカムアガベです!アガベ・ウィルニモアナ(Agave vilmoriniana)。別名オクトパスアガベ。本当にタコのようで実に素晴らしい。この躍動感!
スカブラ系アガベ(たぶん)。奥の方の細いアガベはディフォルミス的なですかね?
アガベ・吹上(Agave stricta)。素晴らしい球体。
もちろん”動物”公園ですので動物もいます!
カピバラです!かわいいです!小銭を払うと餌をあげることができます。餌やりマニア歓喜です。奥にいるのは、「マーラ」という動物(たしか)。
カピバラ全体がそうなのか、ここにいるカピバラだけがそうなのかはよくわかりませんが、まったく警戒心がありません。例えば後ろから近づいて触ってもまったく微動だにしません。触覚がないのかと疑うレベルです。野生でいきていけるのでしょうか。
池にはペリカンがいます。
餌もあげることができます。生きたドジョウです。
このようにシャボテン公園ではほとんどの動物にエサをやることができます。ただエサは有料であり、おおよそ1回200円ぐらいなのですが、これがまた絶妙な値段設定で、決して高すぎて出せない金額ではなく、一度エサやりの快感を覚えてしまうと、湯水のごとくお金が無くなっていくのです。経営者は天才だと思います。
レッサーパンダ、カンガルー、エミュにフラミンゴ、あらゆる動物に餌あげれます!
クジャクとサボテンです。植物には野生動物がよく似合います!
ロックガーデンです。オルメカの巨石人頭像のレプリカ。ちなみに本物はメキシコのハラパ人類学博物館というところにあるそう。
なんかかわいいやつです。こういった小動物もガラス越しですがいっぱい見ることができます。
お昼ごはんはフラミンゴカレーをいただきました(本当はサボテンステーキをいただきたかったのですが、残念ながら季節が終了していました。)。フラミンゴっぽい色をしたカレーで、カレー自体の味は完全に普通のカレーなのですが、ご飯の上にサクラエビが乗っており、その芳香が絶妙な感じで異常なぐらい「水鳥感」を醸し出しています。シェフは天才だと思います。
レストランでは隣にはカピバラが同席してくれました。かわいい。
有名なカピバラの温泉風景です。
巨大な黄色い玉は「鬼ゆず」で、このオプションは日にちによってかなり頻繁に変わるようです。ハイビスカスだったりモミジだったりトマトだったり。経営者は天才です。
色々有名な荒原竜「ボルカノ・プテリンクス」の像です。仮面ライダー14話・15話の魔人サボテグロンの回では、ショッカーの秘密基地になっていたりします。中に入ることができ、サボテン温室につながっています。
冒頭で述べましたウルトラマンの高原竜ヒドラもこの荒原竜が基です。下写真は実際の映像ですが、後ろにある割れた山が冒頭の「大室山」で、羽を広げているのがヒドラ。下の鳥みたいオブジェがまさにこの「ボルカノ・プテリンクス」です。両隣のピラミッドみたいなのはサボテン温室です。
実際のサボテン温室自体はこんな感じです。
荒原竜内部の温室に通ずる道では、サボテンの写真とか。
巨大サボテンライトとか。超ほしい。
カクタスボーン(柱サボテンが枯れ、内部組織が固まってドライになったもの)の展示とか。
なお、サボテン温室内部の植物については、次章以降で!
ということで、外にでます。
アガベ・月夜烏(Agave sobria)。白粉帯びる肉厚の葉が魅力。
アガベ・パリー(吉祥天)(Agave parryi)(※ラベル未確認)。ホーチエンシスだかトルンカータだか、私は未だに区別が付きません。
露地植えであることを考えると、アロエ・ストリアツラ(Aloe striatula)(※ラベル未確認)あたりでしょうか?(※ラベル未確認)
アガベ・滝の白糸(Agave leopoldii)系のやつ(※ラベル未確認)。大きさ的にはAgave filiferaかも。
アガベ・青の竜舌蘭(Agave americana)(※ラベル未確認)。ご存知、そこらで生えている大きなアガベの代表的なやつ。和名に「青の」とつくのは、斑入りが先に導入(認知)されたからだとか。なんとか。
サンショクウチワ(朝長)(Opuntia winteriana = Opuntia lindheimeri)。実は食用になります。
青い柱サボテン。ピロソケレウス・アズレウス(Pilosocereus azureus)(※ラベル未確認)っぽいですけども、露地に植えられるぐらい耐寒性ってありましたっけ。
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ウチワシャボテンの赤い実を使ったソフトクリームです。メキシコで言うところの「Tuna=トゥナ」ですね。味はバニラ的ミルクですがほんのりと酸味があるかな?ないかな?的な味です。おいしい!
上とは違う店のシャボテンソフトです。色的に今度は「実」ではなく「身」っぽいです。味は基本的にバニラ的ミルクですが、ほんのり爽やかな「緑」の風味がするような気がします。個人的には赤よりこちらのほうが好きですかね。おいしい!
シャボテンバーガーです。サボテンは量も特に多いわけではなく、味としてこれといった印象が残るわけではないのですが、特筆すべきはバーガー自体が作りたてで熱々でおいしいということです。
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アクティビティとしては、アニマルボートツアーのモンキー島上陸コース(ワオキツネザル)に参加しました。大人1200円でした。シャボテン公園自体の入場料が2400円でしたので、かなり高額なツアーなのですが、人気のアトラクションなので朝早めの予約がおすすめです。
私もツアー最終便である15時のツアーにぎりぎり予約できたのですが、ツアーが始まる直前から突然の大雨に(写真では雨の強さが伝わらないですが…。)。ルンルンほんわかボートツアーだったはずが、映画「ジャングルクルーズ」のロック様もびっくりレベルのアマゾン系パニックホラー風味に。
普通は上陸できない島に上陸です。なお、雨の場合、カッパは支給されます。
雨宿り中のワオキツネザル。
当然、ワオキツネザルには餌やりができます。ただ、大雨のためなかなか出てきてくれず、半ば強制的に餌を与えに向かうという展開に。かわいい。なんだかんだですんごい楽しかったので、餌やりマニアは必ず参加しましょう。
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昨年他界されたハシビロコウの「ビル」さんの遺影。世界でも類をみない長寿なハシビロコウで推定年齢50歳以上、死因は老衰だったそうです。うーん、会いたかったですね。
お土産コーナーも充実しています。サボテンがプリントされたお饅頭とか。
サボテン水とか(伊豆シャボテン公園土産というよりかは春日井名物だったかな)。無糖炭酸で、すっげーうまい!というよりかは健康に良さそうな味。
可愛い動物とサボテン・多肉植物三昧です!!!
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ということでまだまだ書きたいことはいっぱいあるのですが、第1章はこんなところで!
メインのサボテン温室系は次回以降!
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