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ユーフォルビアの胴切り・挿し木のやり方

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今回は、先日の強風で大型ユーフォルビアが倒れてしまって、壁にぶつかって亀裂が入ってしまったので、思い切って切断して挿し木してみます!

被害を受けたのはこれです!
ユーフォルビアのアマック(Euphorbia ammak)です。たしか。

倒れた衝撃でパックリ切れてしまいました。
これぐらいであれば本来あまり影響はない・・・と思うのですが、せっかくなので胴切りして挿し木してみたいとおもいます。

さてさて、胴切りから挿し木の方法ですがSukkulente Euphorbien様のページ(2020年05月現在、404NOT FOUNDっぽいです。)に英語でありましたので、以下に引用という形で翻訳しました。意訳の部分は多々ありますのでご了承ください。

というわけで以下引用(写真は私のものです。)です!

まずは時期についてですが、秋と冬は根が伸びませんので胴切りすべきではありません。可能な限り春まで待ちましょう。ただし腐敗から救出するための胴切りは、適していない時期であっても、すぐにカットします。待てば待つほど、腐敗はさらに進んでしまいますので。 

また樹液の毒性を理解しておいてください。そして必要な予防措置を取ります。ゴーグル、ゴム手袋とマスクを着用してください。他に必要な道具は以下のとおりです。

  • 鋭いナイフ
  • 水の入ったコップ(またはバケツ)
  • 冷たい流水
  • 脱脂綿かキッチンペーパー。
  • (腐敗している場合)変性アルコール、エチルアルコールなど消毒のためのアルコール類

私が用意したのは消毒用エタノールと包丁とキッチンペーパーです。

 

切断面を最小にするために可能なかぎり最も細い部分でカットします。美的観点から、本体から枝を取るのがベストです。切断面に対してナイフを引きます。押しつぶしてはいけません。押しつぶしてしまうと切断面がよく治癒しません。スムースな切断面はとてもよいです。ちなみにサボテンとは異なり、円錐形のカットは必要ありません。 

なお、腐敗から救出するための胴切りは、健康な組織をカットして、すべての赤い腐敗を切り取られなければなりません。植物の大部分を失う場合でも、それが必要です!切断した枝からは、いくつかの挿し木を取ることができます。

消毒した包丁でぶった斬ります。

すんごい樹液量。


なかなかスパっと切れなかったので追加スライスです!
手袋とかしていませんが、皮膚に付着するとかぶれたりしますので皆さんはしてくださいね。またユーフォルビアの種類によっては、目に入ったりしたら失明レベルの大変なことになったりもしますからゴーグルもちゃんとしてくださいね。

 

樹液の流出が止まるまで、コップに入れた水に切断面を浸しておきます。これには数分ぐらいかかるでしょう。

 

 

水道の下で、脱脂綿やキッチンペーパーで、きれいに切断面を洗浄します。凝固するラテックスを除去することが重要であり、さもなければ、それは新しい根の発達を防ぐ殻を作り上げてしまうのです。このラテックスの塊こそがユーフォルビアの遅い発根や未発根の最も多い理由です。腐敗から救出するための胴切りの場合は、ここで慎重に切断面を調べます。 

腐敗が残っている形跡は、しばしば、ほんの少し暗い点であったりしますので、それがなくなるまでこれまでの工程を繰り返します。その後改めて、ナイフと綺麗に消毒した後、最後に薄くスライスして、綺麗な脱脂綿かキッチンペーパーで切断面を綺麗にしてください。これは傷へ病気の原因が転移するのを防ぐためです。


 

望むならばここで発根用ホルモン剤などを切断面に浸すことができますが、特に必要ではないでしょう。 

ちなみに母体のラテックスの流れは、傷口の上に水を注ぐか霧吹きすることにより停止させることができます。

 

 

使用されているすべての道具をきれいにし、徹底的にあなた自身を洗います。ユーフォルビアの樹液の毒性を覚えておいてください。 

乾燥した日陰に切断したものを置き、傷が治癒するまで待ちます。このために必要な時間は非常に可変的です。薄い本体を持つ植物は、夏にはかなり乾燥した天候で、癒すために約2週間かかると考えています。悪天候で、分厚い植物の場合はもっと時間がかかります。通常、私は、約4〜6週間放置します。この時間の間に、第1の根はしばしば、すでに成長し始めています。 

ちなみにある程度の切断面の皺は全くもって正常です。秋と冬は根が出る可能性は低いでしょう。そしたら春まで待たないといけません。不幸にもこの待ち時間の干乾びさせる危険性があります。ちなみにサボテンとは異なり、切断したものを直立にしておく必要はありません。横にして寝かせておくことに欠点がありません。

空気清浄機の排気口に置いておきます。
我が家で一番空気が綺麗なんじゃないですかね。たぶん。

 

その後鉢に植えて、新たな成長が見られるまで、暖かい日陰で少し湿気のある状態でそれを維持してください。その後通常管理に戻ります。 

 翻訳以上
 
※ちなみに、ユーフォルビアの維管束はサボテンと違って下の写真のようにかなり外側(下の写真の白い線で見える内側の星形)にあります。接ぎ木ではその維管束に接穂を付けるので、結構端っこに乗せることになるらしいです(やったことがないのでわかりませんが・・・)。

というわけで無事ここまで終了です!後は乾燥待ちです。

せっかくなので近くにあった他のユーフォルビアも切ってみました。
大雲閣(Euphorbia acrurensis)と紅葉彩雲閣(Euphorbia trigona ‘Rubra’)です。

包丁で切って、

こんな感じ。親木としてでっかい木みたいになったらカッコイイですね。
鉢に置いてあるヒモサボテンに意味はありません。

こっちもこんな感じ。

切ったものは水に数分挿して、

断面をキッチンペーパーで綺麗にして乾燥。

ユーフォルビアの胴切り

なかなかいい感じですね。今のところ。
ちなみに切った枝はユーフォ接ぎ木の台木にしてみたいと思います。

というわけでユーフォルビアの胴切り挿し木でした!


2020年05月追記:

おおよそ一年後(2017年夏ぐらい)、こんな感じにちゃんと育っています。結構な成長速度ですねえ。

ユーフォルビアの接木

コメント

  1. 匿名 より:

    申し訳ありません。コメントの投稿ではなくて相談の投稿させて頂きます。
    水遣りのタイミングについてです。
    ユーフォルビアホワイトゴーストの枝が一本が調子(腐敗?)を崩してしまいました。そこで、こちらのページの解説(カット・洗浄・10日程乾燥等々)に従って処理し、現在水遣りせずに多肉専用用土に挿し木してあります。室内25℃~28℃位。窓際の柔らかい日照下で挿し木後3日程です。この段階でたっぷりと水遣りしてもOKでしょうか?根元に霧吹きして用土に湿度を与える程度?このままの状態で何日間か乾燥させてから?
    判断に迷っています。助言を頂けましたら有難いです。

  2. 管理者 より:

    匿名さん、こんにちは。

    水やりして良いのではないでしょうか。
    私なら何も考えずにたっぷりやっていまいます。ホワイトゴーストの枝ということでしたら切断面もそこまで大きくないでしょうし、乾燥自体は十分な気はします。
    (ユーフォルビアの毒液には消毒作用があるので、乾燥させる必要はそもそもないという方もいらっしゃるぐらいですし、あまり神経質になることもないかと思います。)

    そして水やりのやり方ですが、通常の潅水と一緒でよいように思います。少なくとも私は霧吹きなどはしたことがありません。

    例えば本記事にて切断したユーフォルビアですが、乾燥後に培養土に挿して普段通りに水やりして(つまりたっぷり水やり→鉢の土が乾燥したら→たっぷり水やり)、全部無事に動いています。ただ完全乾燥する時間はあまりないようにしたほうが良いかなぁと個人的には思っています。

    感覚的にはサボテンのそれよりも遥かに簡単であるように思いますので、まぁ大丈夫じゃないかなぁと思いますっす!

    腰水とか水差しとかでも根が出るのか実験すればよかったですね。来年やってみます(人´∀`).☆.。.:*・゚

  3. 匿名 より:

    有り難うございました。こんなにも懇切丁寧にコメントを頂けるとは思っていませんでした。感謝感激です。また、コメント欄を相談欄にしてしまい申し訳ありませんでした。相談内容をネット検索してみたのですが、植え込み後の対処方法についての言及は、見当たりませんでしたので本当に助かりました。
    早速、水遣りしました。
    他にも何本か枝が出ているのですが、何故かこの一本だけくにゃっと腐敗したように折れ曲がってしまい焦ってしまいました。前日夜までは元気だったのですが、翌朝には曲がってしまってました。根元が折れ曲がるのであればそれなりに理解できるのですが、いっぱいある枝の中の一本ですから?????他の枝は元気です。
    まさにゴーストですね。
    たまに拝見させて頂いております。今後も面白い更新楽しみにしております。
    本当に有り難うございました。

  4. 管理者 より:

    いえいえ。まだまだ私も初心者ですし、まだまだ教えて貰う立場でありますから、お互い様でございます(人´∀`).☆.。.:*・゚。

    上部からの腐りは、なかなか原因はわからないですよね。
    局所的なダメージなら、日焼けか凍傷か虫害か薬害かあたりですかね。
    私もよく腐らせますが、原因がわかるものなんて1割あるかないかですね。

    あと、この時代にWEBに答え(つまり挿し木後に水をやるかやらないか)が載っていないということは、それは別に重要な事ではないのだと個人的に思っています。そう思えば、少しでも気が楽になります。(*^^*)

    また何かございましたらなんなりと~。

  5. 匿名 より:

    以前、ホワイトゴーストについて相談させて頂いた者です。
    再度の相談でお手数をお掛けします。
    昨日、ユーフォルビア・インゲンス(沖天閣)を購入してきました。
    40㎝(太さ約10㎝)くらいの大きさです。
    全く発根していません。発根部分(先端)が乾燥して少し尖った状態です。
    このままの状態で植え込んで発根するでしょうか?
    または、乾燥した先端を数センチカット後、再乾燥してからの方が発根にはいいでしょうか?
    ネット検索しても要領を得ませんし、購入先も???です。
    面倒をお掛けします。
    宜しくお願い致します。

    • 匿名さま

      こんにちは。書き込みありがとうございます!

      何が正解かはわかりませんが、「私なら」ということで書かせていただきます。

      結論としては、普通にそのまま多肉用の土にさして、適当に水をあげてしまいます。
      例えば、下記の記事で購入しているおそらく同じようなインゲンス系のユーフォルビアの一部分ですが、その方法で問題なく発根しています。

      https://supersabotentime.com/2358/
      https://supersabotentime.com/2260/

      ただ、その後、2か月ぐらいたっても動かないようでしたら、切りなおします(今のところ我が家の物は例外なく発根していますので、実際切りなおしたことはありませんが…。毒液が凝固して明らかに発根を阻害しているなどの特殊事例以外では、発根しないということは、あまりないような気がします(もちろん気温などが適切であればですが))。

      40cmぐらいあるということでしたら(しかも強靭なインゲンス)、何度切りなおしても生き残ると思いますし、あまり深く考える必要はないかと思います。たとえ10㎝切ってもすぐその分伸びます。

      成功をお祈りしています(^^♪。

  6. 匿名 より:

    一言で申し訳ありません。
    有り難うございます。
    素晴らしいアドバイス、本当にありがとうございました。

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