ということで伊豆多肉植物探索旅行:伊豆シャボテン公園パートの第2章です。
ちなみに第1章「シャボテン公園全体編」は下から。
ここからは温室内の植物を片っ端から紹介してきます(全部ではないです)。
ちなみにシャボテン公園のサボテン(植物)温室は下記の
- 南アメリカ館
- アフリカ館
- 森林性シャボテン館
- マダカスカル館
- メキシコ館
5温室があり、それぞれ各章で紹介してく予定です。
ということで第2章は「南アメリカ館」編です!
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ということでサボテン温室には、高原竜(ヒドラ)から入ります!
入り口はこんな感じ。
南アメリカ館です!地域ごとに別れてるのはとてもありがたいです。参考(サボテンの全属の自生地をフィールドナンバーをもとにGoogleMapにまとめて表示するぞ)。
※ちなみに、仮面ライダーが魔人サボテグロンと対決したの、この南アメリカ館な気がします。
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というわけでワクワクのサボテンワールドスタート!
セレニケレスウ・夜の女王(Selenicereus macdonaldiae)。とても美しい大輪の花が夜に一夜だけ咲く、ニョロニョロ系紐サボテンです。和名のセンスは一級品。
クレイストカクタス・黄金柱(紐)(Cleistocactus winteri)。和名的に金紐(Disocactus flagelliformis)と間違えられることがありますが別物。単体で小さいうちは立ち上がりますが、時間が立つと寝転がります。群生でも面白いです。
パロディア・英冠玉(Parodia magnifica)。マグニフィカスとも。旧エリオカクタス。100円ショップでも売っている普及種ですが、そのルックスはサボテン界トップクラス。その見た目は個人的にはペクチニフェラ(Uebelmannia pectinifera)クラスだと思っています。刺も痛くないので改めて見直したいサボテン。
エキノプシス・青緑柱(Echinopsis peruviana)。旧トリコケレウス属。多聞柱だかパチャノイだかブラジル柱だかのパルビアヌス系柱サボテンの区別は難しいところ。
レブチア・黄花宝山(Rebutia minuscula v. aureiflora)。黄色い花がいっぱい咲くその姿はまさに宝の山。小型種。
レブチア・ムスクラ(Rebutia minuscula)。ムスクラと宝山って同じものですか???アイロステラ(Aylostera minuscula)とは別????
ちなみに、温室内の小さいサボテンはこんな感じでラベルが横においてあるのですが、遠いものは私の視力ではよくわかりません。ちと残念。
珍宝閣・成程柱(Trichocereus macrogonus f.monstrosus)。正式にはラベルの通り「チンポウ」ではなく「チンホウ」なのかもしれない。邪な心のせいですな。なるほど!
ステトソニア・近衛(Stetsonia coryne)。和名は学名から。柱サボテン屈指のものすごい刺が特徴のやつ。一属一種だったような気がする。通称、爪楊枝サボテン(Toothpick Cactus)。
ペペロミア・オブツシフォリア(Peperomia obtusifolia)。通称アオペペ。ちなみに「ペペロミア」とは「ペッパー(胡椒)」みたいなという意味らしい。
ケレウス・鬼面閣(Cereus pervianus)のカクタスボーン製造中。面白い試み。この細さで、ボーンになるのでしょうか。
パロディア・雪晃(Parodia haselbergii)。もとはブラジリカクタス。赤い花がかわいい花が咲く普及種ですが、何故か我が家ではうまく育たないです(死なないがなかなか大きくならない)。黄色い花の黄雪晃とかもあります。
パロディア・紅冠丸(Parodia rubriflorus)。旧ノトカクタス。小町系。ピンク+黄色っぽいとんでもなく可憐な花が咲きます。
エキノプシス・日章旗(Echinopsis ‘Hepbern’)。ロビオプシス。ヘップバーン。これ系の中ではとても強健な気がします。花が咲かないとわからない系花サボテン。
パロディア・紅小町(Parodia scopa var. ruberrimus)とパロディア・白小町(Parodia scopa)。100円ショップでも見かける普及種。強くて優秀で、刺も痛くないて、名前のおしゃれな子。
レブチア・花笠丸(Rebutia neocumingii)。旧ワインガルチア属。黄色い花が多めに咲きます。ワインガルチアって響き、好きだったんですけどね。丸くていい感じの形になりやすい気がする優秀な子。
ディッキア・剣山の縞(Dyckia brevifolia)。ディッキアの中でも人気があまりない緑系ディッキア。もはやアロエに近い。私は好き。
パロディア・菫丸(Parodia uebelmannianus)。旧ノトカクタス。芍薬丸、ユーベルマニアヌスという名で店頭に並ぶことも。刺はウネウネして痛くなくて、紫色のきれいな花が咲きます。
パロディア・白閃小町(Parodia rudibueneckeri)。白ふわふわ系。
ペレスキア・大葉キリン(Pereskia grandifolia)。素晴らしい大木。ただ、シャボテン公園に来場されたサボテンに興味のない方々は、単なるそこらへんの木と勘違いして華麗にスルーしがち。
オプンチア・強刺団扇(Opuntia sulphurea)。匍匐茎で耐寒性が高いサボテン。もちろん刺はその名の通り痛い。
オプンチア・大型宝剣(Opuntia ficus-indica)。海外のウチワサボテン系論文などは、おおよそこいつが題材となっています。そこらの河原とかにも。
エキノプシス・桃源丸(Echinopsis huascha)。旧ヘリアントセレウス属。エキノプシス系交配種の交配親でよく見たりする。美女丸と同じでしょうか。
緋繍玉(Parodia sanguiniflora)。真っ赤な花が咲くやつ。昔ながらのザ・パロディア。
葉団扇(Opuntia brasiliensis)。旧ブラジリオプンチアの一属一種(Brasiliopuntia brasiliensis)。100円ショップでも見かける気がします。100円ショップからここまで育つのに何年が必要かは不明。
パロディア・金冠(Parodia schumannianus)。よく花屋さんでみかける「ワラシー」との違いは未だによくわかりません。頂点付近がなんとなく斜めになるのが特徴。
ペレスキア・梅キリン(Pereskia weberiana)。木の葉サボテンを見分けられるようになったら上級者の証。私は当然わかりません。
ユーリキニア・恐怖閣(Eulychnia castanea)。モンスト種である団子を重ねたような”スピラリス”のほうがよく見ます。私はこちらの見た目のほうが好きです。刺はかなり強め。
ユーベルマニア・ペクチニフェラ(Uebelmannia pectinifera)。発見当時は大センセーショナルになった見た目がトップクラスサボテン。小さい頃は球型だが後に柱型に。最大50cm~80cmぐらいまでいくらしいですが、(私は)見たことはないです。成長も遅め。
パロディア・金小町(Parodia werdermannianus)。小町軍団全セットラベル付き寄植えで販売すれば、案外流行るんでないかなという気がします。
オプンチア・執権団扇(Opuntia schickendanzii)。意味がわからない和名は、学名の読み方から。もうちょっとなんかいい名前あったんでないの?と言わざるを得ない雅な名前。面白い形。
エキノプシス・芳金丸(Echinopsis hyb.)。いわゆる黄花短毛丸なのかもしれないです。
金青閣(Pilosocereus Pachycladus)。青色が美しい柱サボテン。いわゆる「アズレウス」。 「恐竜閣」とか「空色柱」とも。古くからある種ですが、現代でももっと人気が出てもいい気がします。美しい。
パロディア・照姫丸(Parodia herteri)。ヘルテリー。旧ノトカクタスらしい強健種。花はピンク・紫系。
エキノプシス・静御前(Echinopsis hyb.)。赤い花が咲く、ラベルをなくしてしまうと花が咲いても特定できない系プシス花サボ。
パロディア・金晃丸(Parodia leninghausii)。旧エリオカクタス。日本では古くから育てられているサボテン。刺は痛くない優秀なサボテン。単体だと花の美しさは微妙なのですが、これぐらい群生で一気に咲くと美しいだろうなぁと思います。
ステノケレウス・流雲閣(Stenocereus aragonii)。このサボテンはレアな柱サボテンな気がします。ところどころにみえるゼブラ模様がとても美しい。
オレオケレウス・白恐竜(Oreocereus fossulatus)。幼苗のころは、オレオケレウスそれぞれの違いはなかなかわからないものですが、これぐらいの大きさになってくれればなんとなくわかるかもしれないです。
ケレウス・岩石獅子(Cereus hildmannianus f.)。鬼面角の綴化種(たぶん)。ディズニーランドのビッグサンダーマウンテンの前にあることでもおなじみ。メキシコッぽい石像がいい味を出しています。
エキノプシス・紅蓮丸(Echinopsis crassicaulis)。旧ヘリアントケレウス属。ソエレンシア属かもしれない。紅蓮玉という似たようなものもあるらしいですが、違いは(私には)不明。ちなみに紅蓮竜はデンモザ属でぜんぜん違う。
ケレウス・フォルベシー(Cereus forbesii)。LlifleによればAccept nameがCereus hankeanus(ハンケ柱)となっているよう。また名前で画像検索する限り、くるくる螺旋状に回転する鬼面角みたいなやつのくるくるしてないやつっぽい。
ケレウス・有力柱(Cereus validus)。のモンスト種。Llifleによれば上のフォルベシーと同じく、Accept nameがCereus hankeanus(ハンケ柱)となっているよう。
ディッキア・細葉剣山(姫剣山)(Dyckia rariflora)。緑色だとほぼそこら編の草と変わらない瞬間もありますが、これぐらい赤く染まるとディッキア感がでてきますね。
クレイストカクタス・優吹雪(白閃)(Cleistocactus hyalacanthus)。海外での通名はシルバートーチ。なんとなくモフモフ感がありますが、案外刺が痛いので注意。
エキノプシス・黒鳳(Echinopsis thelegonus)。旧トリコケレウス。横臥型柱サボテン。曲がりくねった茎が自由に成長できる広い場所でのみ、その特徴を十分に理解できるサボテンで、こういう広い温室で鑑賞すべきサボテンだと思います。
エキノプシス・黒鳳モドキ(Echinopsis thelegonoides)。旧トリコケレウス。上の黒鳳との見分け方は下記の公式ブログとおり、あることはあるようですが、おそらくこっそりラベルを取り替えたらもう二度とわからないレベルかと思いました。
黒鳳は、黒鳳モドキに比べて、先端のトゲが、密に生えていて、そのため先が少し黒っぽく見えるようになっています。
コピアポア・黒士冠(Copiapoa cinerea var. dealbata)。刺の長いコピアポア。成長は遅い。この黒士冠はちょっと縦長気味かも。和名はかっこいいがですが、よく考えると黒ではなく「白士冠」のほうがしっくり来る気がしてきました。
ケレウス・阿聖(Cereus aethiops)。結構小さい状態でも花が咲くらしい。なんか私の知っている亜聖とちょっと刺の感じが違うのですが、もしかしたらラベルが指しているのが違うのかもしれないです。
オプンチア・初日の出(Opuntia monacantha “Variegata”)。100円ショップでも売っている斑入り種。オプンチアの斑入り種といえばこいつ。斑が偏らない優秀な斑入り。花の後に残る花托筒にも斑が入るんですね。なお刺は痛いので注意。
エリオシケ・白翁玉(Eriosyce gerocephala)。
ガラパゴス金刺団扇(Opuntia echios var.gigantea)。ガラパゴスの団扇サボテンというと、黒肌白刺のも有名で、そちらはガラパゴス団扇(Opuntia galapageia)ということらしい。ガラパゴス諸島の中でも生えてる島が違う模様。両者とも成長が遅くウチワサボテン界では非常に高価。
エリオシケ・銀翁玉(Eriosyce senilis)。旧ネオポルテリア属。毛は柔らかいんだけど硬いという触っていて面白い種類(もちろん温室では触ってはだめですよ)。この触感、カピバラの毛に近いことに気づきました。ネオポルテリア属がエリオシケ属に入れらたのはショック!!!
エキノプシス・金城丸(Echinopsis candicans)。旧トリコケレウス属。金色の刺で”個人的所感”ではエキノプシスっぽくない気はします。トリコケレウス属がエキノプシス属に入れらたのはショック!!!!!!
カマエケレウス・白檀(Chamaecereus silvestrii)。下町の店先で大量に増えてるのをたまに見かける古典系(?)サボテン。小型でニョロニョロで花綺麗で寒さに強い系。
オレオケレウス・白雲錦(Oreocereus trollii)。柔らかい毛の中から鋭いトゲを出します。モフモフに触りたいけど触れないもどかしくも面白いサボテンです。ライオン錦よりも毛が多いんですかね。
エスポストア・老楽(Espostoa lanata)。エスポストア代表種。ふわふわの毛はペルーでは枕の詰め物に使われることもあるらしいです。一般家庭では余り見ることができないであろう花座がついていました。うーん、面白い。
残雪の峰(Monvillea spegzzinii f.crist)。残雪の綴化種。綴化のほうが有名。個人的には綴化してないほうが好き。日光が強いと身体は赤くなる。ド派手は花が咲きそうに見えるが実はそうでもなくとても可憐な花で好き。参考:残雪開花タイムラプス。
ウェベルバウエロケレウス(Weberbauerocerens sp.)のなにか。トリコケレウスとクレイストカクタスの中間と言われているらしい。謎の長い属名は人名から。なお、ウェベルバウエロケレウスの普及種といえば金芒竜が有名ですが、大きくなったやつを見たことがないのでよくわかりません。
ギムノカリキウム・緋花玉(Gymnocalycium baldianum)。100円ショップのギムノといえばこのサボテン。濃い緑色の身体から濃い赤い色の花が咲いて、コントラストが素晴らしい逸品。
テフロカクタス(Tephrocactus)各種。サボテンらしからぬ見た目の怪奇派揃い。ちなみにテフロカクタスの和名は雅なものが多い。刺がぺらっぺらの紙みたいな武蔵野とかもろもろ。それぞれの「節」が簡単な力で外れてしまうので、全然大きくなっていかない(我が家では)。
アウストロキリンドロプンチア・将軍(Austrocylindropuntia subulata)。オプンチア系で柱的な見た目のせいか、台木にも使われたりします。100円ショップでたまに、これのモンスト種である姫将軍(Austrocylindropuntia subulata f.monst)なども見かけますね。
ギムノカリキウム・翠晃冠(Gymnocalycium anisitsii)。緋花玉と並び、ギムノ普及種のトップクラス選手。花は白色。和名が実にかっこいいと思います。サボテンの和名はかっこいい!
うーん、素晴らしかったです!
ということで次回は第3章アフリカ館編!
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