雑記

私が選ぶサボテンのかっこいい和名ランキング

世界の図 雑記
スポンサーリンク

神仙玉に、碧瑠璃鸞鳳玉に、雪晃に、鬼面角に、黒王丸に、魔剣丸に……etc

サボテン・多肉植物の魅力の一つに「かっこいい和名」があります。今回は私が独断と偏見で選んだ「センスが良くかっこいい名前(サボテン編)」ランキングをお届けいたします!ランキングは中途半端な12位からです!異論は受け付けます!さっそくどうぞ!






12位.月宮殿【げっきゅうでん】
Mammillaria (Mamillopsis) senilis

©2014 Zoya Akulova (CC BY-NC 3.0)


月宮殿とは1.須弥山(しゅみせん)の中腹をめぐる月にあるという月天子(がってんし)の宮殿。月光殿(がっこうでん)。がっくうでん。がっくう。2.《季 秋》 謡曲「鶴亀」の喜多流における名称とのことです。さっぱり意味はわかりませんが、かっこいいことは間違いないです。マミロプシス属としては一属一種という神秘性?も合わさって、名前負けもしていません。



11位.千波万波【せんぱまんぱ】
Echinofossulocactus multicostatus


千波万波とは字面の通り、絶え間なく打ち寄せる波の意味です。多数の稜の特徴を的確に表現しています。シノニムである縮玉多稜玉とは天と地の差があります。私の中で。



10位.大仏殿【だいぶつでん】
Echinocereus luteus


どこらへんが大仏殿なのかと具体的に考えると夜も眠れませんが、なんとなく大仏殿だな~と思える不思議なネーミングです。独特の趣や雅(みやび)が感じられる傑作和名です。日本人独特の感性です。たぶん。



9位.インカの王冠【インカの王冠】
Discocactus boliviensis

イメージ画像はこちらから⇒Google画像検索


そもそも実際のインカ帝国の王冠など見たことはないのですが、「あぁ、こんなだろうな」感がすごいです。インカの兵帽子(Tephrocactus boliviensis)と合わせて押さえておきたいところです(なにを?)。ちなみに、この文章を書いていて初めて、両方とも学名がboliviensisということに気づきました。インカ帝国≒ボリビアってことなのですね。



8位.幻楽
Espostoa melanostele

©2010 Barry Rice (CC BY-NC-SA 3.0)


老楽(Espostoa lanata)も捨てがたいのですが、今回は「幻」という響きを押したいです。変種である夢幻楽(Espostoa melanostele e var. rubrispina)というネーミングなんて、失神するレベルのかっこよさです。「夢」というハイセンスな枕詞をつけることが、はたしてどれだけの人間にできたでありましょうか。



7位.世界の図【せかいのず】
Echinopsis eyriesii f.variegata



斑入りの短毛丸。「世界地図」にあえてしなかったところに高いセンスを感じます。ここまで書いていて気づきましたが、和名に所有格の「の」が入るとかっこいいみたいです。私の中で。斑入り品種は○○錦が多いですが、世界の図のように、各々ネーミングがあったらかっこいいと思います。



6位.雷斧閣【らいふかく】
Hertrichocereus beneckei

©Michael Wolf (CC-BY-SA-3.0)

独特な形を「雷の斧」と表現したところが素晴らしいし、響きもかっこいいです。サンダーアックスですよ。サンダーアックス!ちなみに雷斧は辞書にある言葉のようで、落雷などのあとに発見された石器時代の石斧などの遺物を、天から降ってきた雷神などの持ち物と考えたもの。天狗(てんぐ)の鉞(まさかり)。雷斧石。という意味らしいです。とんでもなくかっこいいです。


5位.月世界【つきせかい、げっせかい】Epithelantha micromeris

©2011 Zoya Akulova (CC BY-NC 3.0)

未だに「つきせかい」なのか「げっせかい」なのかよくわかりません。書籍でもそれぞれまちまちです。ちなみに富山県の銘菓「月世界」は”つきせかい”だそう。群生した真っ白い均衡のとれたその姿は、確かに地球上のものではないように見えます。まさに月の世界。「世界」という広大さもかっこいいです(他にはオプンチアの銀世界とかもかっこいい)。



4位.金鯱の泉【きんしゃちのいずみ】
Echinocactus grusonii f. monst

イメージ画像はこちらから⇒外サイト様
 

もともと「金鯱」という和名がベストネーミング賞クラスなのですが、モンスト化して「泉」という言葉が付いて、なんとも言えない絶妙な妖艶な感じがします。鯱達が泉で泳ぎ狂っている姿が目に浮かぶようです。ちなみに「鯱」とは姿は魚で頭は虎、尾ひれは常に空を向き、背中には幾重もの鋭いとげを持っているという想像上の動物らしいです。海にいるイルカみたいなやつではないので注意です!!



3位.昼の弥撒/夜の弥撒【ひるのみさ/よるのみさ】
Tephrocactus articulatus f.papyracanthus/Tephrocactus articulatus var. syringacanthus

※写真は昼の弥撒


何が弥撒なのかは、さっぱりわかりませんが、そのよくわからない宗教的響きがかっこいいです。昼と夜というのもさっぱりわからりませんが、そこがやはりかっこいいです。というかサボテン自体の造形もかっこいいです。この名前に限らずテフロカクタスは不思議でかっこいい和名が多いです。白狐蛮将殿黒太刀洋鬼殿など。鵞鳥和尚なんて、もはや1mmも意味が全くわかりませんが、なんとなくかっこいいです。



2位.残雪の峰(嶺)【ざんせつのみね】
Monvillea spegazzinii


そもそも「残雪」自体がかっこいいのですが、綴化を表した「峰」が合わさって無双状態です。かっこよすぎで、且つ、その見た目を完璧に表現しすぎです。



1位.海王丸【かいおうまる】
Gymnocalycium denudatum var. paraguayensis


海王丸を見るたびに思います。なんて素晴らしいネーミングなんだと。海洋生物を思わせるような艶肌と、触手のような刺、まさに海。いっぱいベランダに並べれば、気分はもうパイレーツオブカリビアン。



どうでしょう。ちなみに私が中学生だったら、1位は魔象丸Coryphantha maiz-tablasenisi)とか暗黒王Neporteria clavata)あたりだったと思います。今回はサボテン編でしたが、次は多肉植物編でいつか記事を書きたいと思います!

 

2020年にもやってます。

かっこいいサボテンの和名ランキング2020(前編)
というわけで、サボテンのかっこいい和名ランキング2020年版なわけです! 神竜玉に春雷に福禄寿に仁王丸に天司丸に烏羽玉に竜眼に翠晃冠・・・ サボテンの魅力のひとつに「和名」のかっこよさがあります。 今回は、そんなかっこいいサボテンの和名を私...

コメント

  1. アランt より:

    こんにちは♪ お久です。
    読んでいて笑いっぱなしでしたが、そうですか!^^ 和名を付けたのは初期の頃の輸入業者や個人が命名したんでしょうが、凡人には意味不明の名称も多いですよね。
    日本人なればこその和名で、数文字でその植物の抱くイメージを的確に見抜いた洞察力?は凄いと思いますよ♪
    自分的には奇想天外が一位かな^^
    そうそう、重い!貴殿のB 未だにXPだからかな ^^;

  2. 管理者 より:

    アランtさん こんにちわ!お久しぶりです!

    私がサボテンの世界に引き込まれたのも、これらの名前があったから・・・と言っても過言ではないぐらい、和名は魅力的なファクターです。なんかポケモンのような感じです。
    個人的1位の海王丸ですが、もし海王丸以外で自分がこれに名前をつけるとしたら・・・ってよく考えているのですが、やっぱり「海王丸」以上にビシッとくるのがないんですよねー。ほんと、名づけた方はすごいと思います。
    奇想天外をはじめとする多肉植物編和名ランキングもやりたいですねー!本当はアンケートとか取りたいんですけどねw

    ブログが重いのは、提供元のblogger(海外)というサービス自体が重いんですよねー(たぶん)。でもその分、amebaとか日本のブログサービスに比べて、自由が効くというメリットが・・・。あと重い理由は、背景のドデカイ金鯱の写真でしょうかねwちょっと調べてみますね!

タイトルとURLをコピーしました