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過酷状況下で、親が死に子を助けるユーフォルビア・ホリダの仕組みについて

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この大規模修繕に期間の起こったこと、気づいたこと、いろいろ書きたいことはあるのですが、今回はとりあえずユーフォルビアの親株の運命についてです。

今回の話においての「親株」とは、仔吹きした株に対し、その仔吹きもとの株を指すものとします。

 

・・・

というわけで

実は今回の大規模修繕で、ユーフォルビア・ホリダ(Euphorbia horrida)の親株だけが軒並み死んでしまいました。

 

とりあえずこちらの写真。

スーパーサボテンタイム初期メンバーだったユーフォルビアのげんこつホリダ(です。2013年頃の写真です。げんこつっぽく球体に育つものです。

私がサボテン・多肉植物を始めて、本当に初めの方に購入したものです。この植物から私のサボタニ生活がスタートしたと言っても過言ではないぐらいです。初めてWEBで購入したものですが、当時「なんてかっこいいんだろう」と思った記憶があります。

当時、何十というWEBページを検索して、育て方を調べ上げ、大切に大切に育ててきました(育ててきたつもりでした)。

 

下の写真は、大規模修繕前の写真です。仔株もわんさか吹いて大きく育っていました。

 

・・・

そんな可愛い可愛いげんこつホリダだったのですが、今回の大規模修繕の過酷な環境下(人工照明はありものの日照ほぼなし、サーキュレーターはあるものの風通しほぼなし、潅水は徒長防止のためほぼ断水)で親株が死んでしまいました。

げんこつホリダ

 

気づくのが遅いのは完全に私の責任です。気がついたときには完全にぶよぶよでした。

 

ピンセットで崩していくと、ものすごい液体が出てきます。それはもう鉢底から滴るぐらいに。粘性があるというよりかはサラサラに近いです。なお、白い毒液はでません。ちなみにそれほど臭いはなく、虫もいません。

 

とりあえず、なにか病的な腐りだとすると、他の株に広がる可能性がありますので、バラします。

 

子供たちは全部無事な様子。

 

ちなみに絶命した親株はこんな感じです。根から腐ったのではなく、上部から死んだことがわかります。

 

というわけで植え替え。

 

ユーフォルビアの植え替えはいまいち正解を知らないのですが、どこかで聞いたことがある「根を乾かしすぎるな」「土を完全にとるな」というのを”気持ちだけ”守りながら植え替えました。土は自分で配合している余裕がなかったので、とりあえずホームセンターにあった多肉植物・サボテン用の土です。我が家の基準的には、排水性がちと不安ですがこの際仕方がないです。

ちなみに、根は乾かさず水はすぐあげました。根拠は特にありませんが、毒液が殺菌・消毒代わりです。私の中で。

そんで、残り半分ぐらいは塊を切り離さず寄植えに。

 

淡々と書いてますが結構ショックでした。思い入れが深いものだったので。

 

・・・

続いてはこちら。白衣ホリダ。

 

・・・細かい話は省略しますが、親株が死んでしまいました。

 

普通のホリダ。親株が完全にぐったり。

 

・・・

というわけで、

軒並み、親株だけが死んでしまった(私が殺してしまった)のでした。

 

・・・

さて、私の罪状はさておき、ここでふと気づきました。

今回の惨劇において、なぜか死んでしまったのは親株だけでした。逆に回りの子供はみんな完全に無事なのです(子供は仔吹したもので、別の種からでたものではありません。)。

 

この事実から、私が推測するに、

 

生命維持が難しい過酷な状況下で、親株が仔株を生かすために、自らを犠牲にして液状化(?)し、栄養・水分となり、子株に分け与えていたのではないか、

 

ということです。

そう考えると、皆、親株だけが死ぬ理由も、液体が(どちらかというと)サラサラしていた理由も、根が無事だった理由も、仔株が全部無事な理由も、あまり臭いがない理由も、虫がいない理由も、ある程度納得がいく気がします。

・・・

 

うーん、悲しいですなぁ。

(正解かはわかりません)

 

というわけで、今回いろいろと大切なことに気づかせてくれた、この子達の遺伝子は必ず残していきたいと思います。

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