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地獄!サボテン vs マンション大規模修繕

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カイガラムシ・アカダニのような害虫や、CVXのようなウイルス、赤腐れ病や南米病などの病気日焼け凍傷、やたらと鉢を倒すおてんばキャットや、やたらと刺に引っかかる窓のカーテンなど、たくさんあるわけですが、我が家の一番最強の天敵は、そう。。。

 

 

マンション大規模修繕です。

 

 

ついに我がマンションにもこの時がやってきました。

この恐れていたモストデンジャラスイベントが。

しかも今回の我がマンションの大規模修繕は2月末から6月初めまでという、サボテンの成長期と丸かぶりという考えうる最悪の時期に。

ちなみに、私にとって初めての大規模修繕です。

 

 

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集合住宅に住まれていない方に大規模修繕についてご説明しますと、大規模修繕というのはマンションなどが15年ぐらいに1度、外壁やバルコニーなどを一斉に点検・修繕するというイベントです。普段バルコニーとかに出している植木とかを、そのイベント中はどうにか別の場所(ふつうは家の中)に置いておかなければならないというものです。

ちなみにマンションによっては、このイベント用に共有の植栽置場とかも一時的に用意される場合もあります。

実は我がマンションでも植栽置場は用意されたのですが、バルコニーにある大量のサボテンをそこに置くわけにもいきませんでした。

理由としては、まず量はもちろん多いですし、サボテンやアガベの刺はとても危険ですので、もし植栽置場に置いたとして、マンション内の少年少女達が間違って触って怪我でもしたら、今後一生「6階のサイコパスサボテン野郎」として、マンション内で後ろ指を指されることになるのは目に見えてます。うしろゆびさされ組です。ですから、植栽置き場は当てにできません。

大規模修繕と植物


また、こういう大規模修繕のときなど、植物を預かっていただける、いわゆるペットホテルの植物版みたいなサービスもWEBで検索する限りあるようなのですが、結構お値段もかかるようなのと、やはり植物自体が特殊気味ということで今回は見送りました。

 

 

というわけで、いろいろ考えたのですが植物を全部部屋の中に入れることになりました。4ヶ月強。

 

 

↓写真は家の中に入れた植物の「一部」です。

 

大規模修繕を恐れる最大の点は、部屋に入れることによる日照不足です。

植物を部屋に入れるだけでも光激減なのですが、さらに大規模修繕では、マンション全体が黒っぽい布みたいなので囲まれます。しかも金属の足場がジャングルジムのように組まれ、日陰が多くなり、窓から入る光をさらに激減させます。

 

そして、更に都合が悪いことに、工事の際はプライバシーを保護するために、カーテンは常に締めてほしいというお願いもされています。

↓写真は家の中に入れた植物の「一部」です。

 

日照不足は、単純に徒長の原因になりますし(しかも徒長したらもとには戻りません)、より日照が不足すれば最悪植物は死にます。

下の写真はブロンズ姫(Graptopetalum paraguayensis f.bronz)ですが、徒長が始まっています。

 

徒長させないためには、成長を開始させないことが重要でしょう。

 

成長を開始させないための栽培の基本は断水です。干からびそうになる限界まで断水です。おそらく。いわゆる休眠状態を維持させるわけです。

というわけで可能な限り水を切っています。

休眠状態のサボテンはかなり強いです。下記の記事は休眠状態のサボテンの強さを検証したものです。

発泡スチロールの箱に1年間密封したサボテンはどうなった?
今を遡ること1年7ヶ月前の2015年の年末。一つの実験をしました。 サボテン(金鯱)は密封された発泡スチロールの中でどれぐらい生きていけるのか? という過酷な実験です。 簡単に言いますと、サボテンを箱に入れて何もしなかったとき、つまり、光な...

 

サボテンだけでなく塊根系ももちろん断水です。どうかこのまま目覚めないでくれー!といつも願っています。

 

ちなみに森林性サボテン(リプサリスなどのある程度の湿度がある環境のほうが良さそうで、日陰でもある程度育ちそうなもの)やビカクシダなどは絶妙な加減で水やりをしています。

 

ちなみに、上記の通り光激減ということで断水を前提としていますが、もちろん光は可能な限りあったほうがいいに決まっています。というわけで、意味があるかは微妙ですが、植物育成灯を導入しています。

私がいままで使っていた植物育成灯は、よくあるの光の組み合わせのライトを使用していたのですが、今回はなんとなくフルスペクトル(とされている)のものに変えました。↓です。

 

 

光スペクトラムアナライザなどもちろん持っていないのですが、このライトを窓の近くで使用しているとちゃんと虫が集まってくるので、すくなくとも紫外線領域あたりは出力されているような気はしました(白いLEDは、フルスペクトルに見えてそうでないことが多いですが、これはちゃんとしているかな・・・たぶん。)。

 

私は植物の健全な育成には青と赤だけでなく、(特に肉厚な多肉植物には)緑色の光も必要説の信者なのですが、緑色云々を別にしても、サボテンを栽培していて最近わかってきたことが「結局のところ、人間にとって心地よい環境にしておけばサボテンは大丈夫(サボテンも心地よいはず)」なのではないかということです。気温も風通しも湿度も光も。

 

 

我々人間が「赤」と「青」の光の中でずっと生きろって言われても辛いです。目がチカチカしますし!だからサボテンも辛いんではないかと思うのです。まぁ科学的根拠ゼロなんですが。。。

 

 

ちなみに波長に関しては、過去の記事ですこし書いていますので参考まで。

徒長の原因は光(波長)の色にあり?
そもそも「徒長」とはなんなのかを定義しないといけないのですが、とりあえずこの記事では、「本当はどっしりと太く育てたいのに、上の方向にひょろひょろ伸びてしまう状態」としましょう。 さて、徒長の原因には様々なものがあるらしいですが、今回は「光質...
【赤と青だけじゃない?】多肉植物には緑色の光こそ必要?
植物の葉っぱが緑色をしているのは、「緑色の光は吸収されないで反射しているから」だとよく聞きます。ということは、植物にとって緑色の光は、光合成に必要ないということでしょうか。 <注意事項> いつものとおり、以下の文章は私の独断と偏見が入ってお...

 

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ということで、導入している植物育成灯ですが、あくまで人間側の気持ちのカバーです。波長があっていようが人間が眩しかろうが、植物が健全に成長する光量としては雀の涙です(距離などにもよるとは思いますが、我が家の植物の量を考えると全く十分ではありません)。あくまでも気持ちです。それは忘れてはならないです。

 

あとは植物を部屋に入れる際に確保しておきたいのは、風通しでしょうか。

今回は、アイリスオーヤマさんの上下左右に風を送ることができるDCタイプのサーキュレータを使用しています。結構常時動いているので、なんとなくACではなくDC駆動のを選びました。ふるさと納税で買いました。

 

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大規模修繕対策としてはこんなところですね。

どんなサボテン栽培書にも「大規模修繕の突破の仕方」が書かれていないので、だれか執筆してくれないでしょうかね!

 

ちなみに、大規模修繕が2月から6月で、最も地獄ということを書きましたが、これがもし6月から10月とかだったら、家の中が鉢や土に潜んだ虫たちで溢れたふれあい昆虫館になるところでした。しかもかっこいいカブトムシや綺麗なアゲハチョウならまだしも、ワラジムシGカメムシ多めのダーク昆虫館なわけです。そういう意味では、冬開始でよかった部分はあります。

あとは・・・、例えば余っている培養土や農薬なども全部部屋の中に入れる必要があり、そこらへんとても苦労しましたね。。。清潔面とか。

 

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というわけで、最後は部屋の中でもそれっぽく咲いているなにかの写真です。

100均で昔買ったハティオラ。

謎のサボテン:パティオーラ(Hatiora)の育て方
和名 パティオーラ 学名 ? 入手場所 セリア 入手時期 2014年01月 入手価格 100円 備考 100円ショップ出身の聞いたことがない謎の多肉植物。果たしてその正体は!? ■2013年01月 たぶんサボテン科ハティオラ属(Hatior...

 

昔、世界らん展でかったデンドロビウムのなにか。いい匂い。今年はコロナウイルスの影響で東京ドーム行けなかったのが残念です。

 

これもいつかのらん展から。ロックハーティア。

 

100均のリプサリスのなにか。

 

うーん、日光があんまり必要なさそうなのが咲いてますね。

 

さてさて無事大規模修繕を突破できるのでしょうか。

コメント

  1. ふるん より:

    ご愁傷様です。。きついですね。私のマンションも以前春前から半年以上修繕工事になってまったく外に出せず、成長の早いベンケイソウ系やアロエポリフェラとかがどんどん徒長していくのを悲しく眺めてました。休眠するのとか成長遅いのはまだいいんですが。。以前のとこでは棚下に育成灯つけてみてましたがたいした効果はなくて、魚用のメタハラランプとかもつかってみましたがいまいちでした。無いよりマシかもですが。通風はパソコンファンにAC電源つけたのをずっとまわしてました。これもいまいちで。北欧の栽培とかみると鉢すれすれまで近づけて光当ててるの見ます。光量と色範囲広く必要のようです。厳しいですががんばってくださいませ。。

    • ふるんさま

      こんにちは!ご来訪&書き込みありがとうございます。

      純粋にきついですね!最悪な場合、1割は死んでしまうかもしれません。その覚悟もしています。
      我が家はサボテンが多めなのでまだ良いのですが、おっしゃるように成長の早いものは厳しいです、本当に。
      ベンケイソウなどは、最悪徒長した部分は切り詰めてもあまり鑑賞には影響を与えないかとおもいますが(たぶん)、ポリフェラとかは徒長させたくないですね。。。

      なんとか突破したいものです!
      どうぞ今後とも宜しくお願いいたします!

  2. やなかず より:

    室内に入れるのも入れるので大変そうですね…。
    うちは狭いアパートのベランダでやっているので
    それほど量もおけないのですが、それでも去年エアコンの買い換えで
    一時的に移動させる必要があったときは
    たった2箇所の棚を左側から右側に移動させるだけでも大変だったと思ってしまったので
    この盛大な量を室内に入れるとなると……頭がくらくらしてきました。
    今後の状態も気になるところですが、ひとまずはお疲れ様でございました。

    • やなかず様

      こんにちは!ご来訪+書き込みありがとうございます!
      外にあるものを中に入れるというのは本当に大変です。
      もちろん体力も厳しいのですが、特に「虫」が厳しいと思いましたね。
      家族に理解がないと本当に難しいところです。
      サボテンや多肉植物は、鉢のサイズが小さいものが大量という傾向があるので、
      結構、鉢を倒して砂まみれなんてこともありますし、。。。。

      というわけで、今後ともがんばります!ありがとうございました(人´∀`).☆.。.:*・゚

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