秋晴れの3連休初日、ブラブラと自転車で園芸店やホームセンターでサボテン探しです。
なんとも幸せですね。
そんで、ぶらっとよった普通のお花屋さん。
見つけました!掘り出し物(たぶん)!これです!
コリファンタ・アンドレアエ(Coryphantha andreae)
和名:巨象丸です。
864円です。
実は、恥ずかしながら、巨象丸って初めて見たのですが、こんな仔吹しているものですかね?仔吹モンストですかね?
上から。ざっと数えたところによると、仔株の数、おおよそ250強。
観察すればするほど、まったく巨象感がないです。むしろ子象です。
というわけで巨象丸についてお勉強です。
そもそも属名のコリファンタ(Coryphantha)は、ギリシャ語で「Coryph=先端の」と「antha=花」の意味で、頭の頂点より花が咲く様子を表したものです。
いちばん有名な種は、何と言っても象牙丸(Coryphantha elephantidens)でしょう。
我が家の象牙丸
あとコリファンタの特徴としては、何と言ってもアカダニに襲われやすいというところでしょうかね。

というわけで、そんなコリファンタ属の巨象丸ですが、いろんな文献をまとめますと下記のとおりです。
巨象丸(C.andreae Purp. & Bod. 1928.)
球状で僅かに細長で鮮暗緑色。稜は扁菱形で瘤状。頂部と疣腋には、多くの羊毛を有す。外刺は8-10本で長さ約1cmで灰黄色。自生地は南部メキシコ
伊藤芳夫著「サボテン科大辞典」より要約
巨象丸(C.andreae J.A.PURP. & BÖD.)
扁球状。よく仔を出す。球径7~8cm程度。象牙丸よりコンパクト、刺も象牙丸より短いが数は多い。花は夏咲き。
平尾博著「原色サボテン写真集」より要約
巨象丸(C.andreae Purp. & Bod.)
基部よりよく仔吹する。径9cm、高さ9cm。
佐藤勉著「原色サボテン事典」より要約
つまり、象牙丸より小さめで、仔を多く出すという種なわけですね。
やはりどう考えても巨象ではないですね。
ちなみにLLIFLE – Encyclopedia of living formsのCoryphantha andreaeによれば、Coryphantha andreae(和名:巨象丸)はCoryphantha pycnacantha(和名:神楽獅子)のシノニムということになっています(写真を見る限り、Coryphantha pycnacantha[Google画像検索]とは全く違うようにみえるのですが、どういうことなんですかね?)
・・・
さて、そんなこんなで植え替えました!
というわけで、がんばれ巨象丸!