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謎のサボテンPfeiffera ianthotheleの成長

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Pfeiffera属というサボテンの属をご存知でしょうか?

Wikicommonsから引用しますと、たとえば下の写真のやつです!


By Frank Vincentz – Own work, CC BY-SA 3.0, Link

 

なんともまぁ人気が出そうにないサボテンですね!

 

 

Pfeiffera属というまず何と読めばよいのかわからないこのサボテン。

その属名はEnumeratio diagnostica cactearum hucusque cognitarumという本を書かれたドイツの植物学者であるLudwig GK Pfeiffer(1805-1877)さんに因んだものだそうです。

ドイツ語的にはpfの発音はプとフの中間音的な形だった気がしますが、とりあえずプファイフェラでいいでしょうか(ラテン語読みだとプフェイフェラ?かもしれないのですが、固有名詞が由来の学名は、本来の読み方に合わせると聞いたことがあるようなないような・・・です)?

 

そんで、今回話題とするianthotheleという種は、昔はリプサリス属に似たレピスミウム属に属していて、Lepismium ianthotheleという学名だったんですが、レピスミウム属の再編提案に伴い、Pfeiffera属に移動したらしいです。詳しくは下記の論文を。

Korotkova, N., Zabel, L., Quandt, D., Barthlott, W. 2010. A phylogenetic analysis of Pfeiffera and the reinstatement of Lymanbensonia as anindependently evolved lineage of epiphytic Cactaceae within a new tribe Lymanbensonieae. Willdenowia 40: 151-172

 

ちなみに、リプサリス属とレピスミウム属の見た目の違いは、

リプサリス属と類似の形態を持つが、レピスミウム属は分枝した枝姿が美しくなく、刺も多い。

パワポン・スタナンタナーノン著「サボテン全書」

だそうです。美しくないとは、思い切った表現ですね。

 

ちなみにリプサリス属と似たレピスミウム属から移動してきたPfeiffera属は、遺伝子的には、リプサリスよりも三角柱やパキケレウスに近接するものらしいです。

 

 

さて、

そんなサボテンを昨年か一昨年かに実生しました。

なぜこの種をまこうと思ったのかは今となっては思い出せません。

Pfeiffera ianthothele自体は日本ではたぶんかなりのレアなものかと思います。でも植物自体がレアというか、これを育てて見よううと思う精神がレアという感じですが。

 

というわけで、1年前ぐらいに種を蒔いたやつの今の姿がこれです!

 

うーん、あんまり成長していない。

森林性サボテンならもっとびよーんとハイスピードで育っていい気もしますが。こういうものなのか、育て方が下手なのかよくわかりません。

 

そんで、実生から数ヶ月ぐらいのときに、2,3個をそこらへんに生えてた紅花団扇(Opuntia bergeriana)に接いでみました。

 

 

 

 

そんで接いでから10ヶ月ぐらい。

 

 

 

どーん!

なかなかエキサイティングな見た目になりましたな。

 

ちなみに同時期に袖ヶ浦にも接ぎました。

それはこんな感じに。

Pfeiffera ianthothele

ちなみに、この袖接ぎは冬は外においたままで、記録的低温にも雪にも耐えました。

そんで今、たぶん生きていると思います。すごいですね。

 

というわけで、今後も頑張れ!プフェなんとか!

 

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