ずっと冬のサボテンや実生苗が(赤)紫色になるのは、ストレスに対する防衛反応としてアントシアニン(赤-紫-青系色素)が表面に出てきている(合成されている)のだと思っていたのですが、どうやらアントシアニンではないらしいです。
というか、そもそもサボテンはアントシアニンを合成することはできないらしいのです。
では、あの赤いのは何なのかということなのですが、アントシアニンではなくベタレイン(赤紫-黄系色素)という色素らしいです(役割的にはほぼアントシアニンと同じようですが・・・)。特定のベタレインは、ストレス下でサボテンを赤紫色にするらしいです。
ベタレインについてはサボレフィンさんのページがとてもわかりやすく、詳しく解説されていますので是非ご参照ください。
というわけでなんとなく写真です。
謎のサボテン:フォルモーサ。寒さで真っ赤に。

謎のサボテン:フォルモーサの育て方
和名フォルモーサ、大豪丸仔吹型石化種学名Echinopsis subdenudata cv. caespitosa 入手場所横浜某園芸店入手時期2013年12月入手価格300~500円備考園芸店でみつけた、フォルモーサと書かれたいっぱい仔吹...
白檀(たぶん)。花を咲かすには真っ赤になるぐらい寒さに当てて水を切るのが良いらしい。
柱サボテン。初めて紫になった時は大変心配したのですが、日が当たる部分だけが紫色になるようです。このことから、ベタレインもアントシアニンと同じように、光が合成の条件でしょうか。

柱サボテンが紫色になってきたぞ!!
久しぶりにベランダで出て自作フレーム内のよく観察すると柱サボテンが部分的に紫色(!)になっていました。どなたさまか助けてくださいませ!というわけでベランダフレーム内のスーパーサボテンタイムハシラーズの皆様方。 オクサカ(ピタハヤ柱?)/近く...
ウチワサボテン「銀狐」。おなじウチワサボテンのサンタリタ(Opuntia santa rita)などは、写真で見る限り、ど紫という感じですが、あれもベタレインなのでしょうか。
小さい苗。寒さによるストレスなのか、水切れによるストレスなのか不明です。ちなみに、ベタレインは抗酸化作用がアントシアニンより強いらしく、サボテンが健康食品として身体に良いという理由の一つにもなっているようです。
金鯱の実生苗。真っ赤になった時は、「あぁ死んだな」と思いましたが今も無事生きています。

金鯱を種から育てるぞ!初めてのサボテン実生編
概要金鯱(Echinocactus grusonii)を種から育ててみる。金鯱の種(ヤフオクで購入)タッパーの底に千枚通しで穴をたくさん開けて、鉢底石、肥料の入ったサボテン用土(市販品:プロトリーフ)、砕いた無肥料の赤土玉の順に重ねる。。肥...
桃太郎。この赤はいったい。
紅葉ランポーとか赤斑とかもベタレイン?
ちなみにサボテンにアントシアニン(≒青色色素)が存在しないということは、サボテンは青い花を咲かすことができないということらしいです。森林性サボテンであるWITTIA(Disocactus) amazonicaの花は青かったような気がしますが、あれは表面構造による光の反射によるもの・・・らしいです。
なるほどですね。