■どれぐらいのヒーターが必要か
一般的な温室ならば地上に建っているため、地熱の影響で少しは冬の放射冷却も和らぐ(相殺される)らしいです。でもこの温室は屋上。地熱は期待できません。夜間に下の家が暖房を使ってくれたら少しは暖かい・・・のですかね?11月の朝に私が入って横になった時は意外に暖かかったです。
何にせよ、地面からの放熱を防ぐために断熱材などを敷いたほうが良い気が致します。キャンプの寝袋も、下にダンボールとかしかないと寒いですしね!
前面の柱の高さは、600【mm】- (1000【mm】 * tan(17度)) = 294【mm】
前面面積 = 2440【mm】 * 294【mm】 * 1【枚】 ≒ 0.71【m^2】
側面面積 = (294【mm】+ 600【mm】) * 1000【mm】 * (1/2) * 2【枚】 ≒ 0.89【m^2】
後面面積 = 2440【mm】 * 600【mm】 * 1【枚】 ≒ 1.46【m^2】
天板面積 = (1000【mm】 / cos(17度)) * 2440【mm】 * 1【枚】 ≒ 2.55【m^2】
底面を除く合計表面積 ≒ 0.71【m^2】 + 0.89【m^2】 + 1.46【m^2】 + 2.55【m^2】 = 5.61【m^2】
ぱんさ先生のページによると、温室からの放出熱量【Wh】は、熱貫流率【W・m2・K】×表面積【m^2】×温度差 【℃】という計算式で算出され、熱貫流率は、内張りありのときは3.8、外張りのみのときは9.5の固定だそうです。
というわけで、表面積が5.61【m^2】で固定、放出熱量と温度差を変数として上記方程式をグラフにすると以下のようになります(画像クリックで拡大)。
たとえば、外気温より5℃上昇させたい(例:温室外が1℃で温室内は6℃を目指す)場合、横軸が5℃のところを参照して、内張りあり(オレンジ線)なら106.5W、外張りだけ(青線)なら266.5Wのヒーターが必要となることを意味します(放出熱量と同じ分の熱量を加えればいいので)。もちろんこのワット数は、ヒーターの熱変換効率が100%であると仮定した場合です。
というわけで私の住んでいる地域の最低温度が0℃ぐらいなので、目標である温度6℃との差は6℃です。6どの温度差をつくり出すには、上記グラフより127.8W~319.8W ぐらいだということがわかります。あとは電気代VS断熱性の戦いです。
ちなみに我が家にあった簡易ヒーター総和工業製SF-193Aは200Wですので、断熱性を超完璧にすれば、まぁいけないことはない・・・という感じで・・・しょう・・・かね?。
というわけで、頑張って計算したのですが、果たしてあっているんでしょうかねぇ???
次回以降の記事で、断熱効果倍増実践編を書ければと思います!