2013年にサボテンに興味を持ち始めてからいろいろな栽培書を購入しました。今回はその中でも初心者(私)におすすめな一冊をご紹介いたします。
今まで購入したサボテン関係の本。
オシャレ系多肉本と違ってサボテン本はなかなか本屋(古本屋含む)にありません。
今回はこちらの本のご紹介。
中身の内容は
- サボテンカタログ262種
- 多肉植物カタログ48種
- サボテンと暮らす(栽培解説)
となっております。
サボテンカタログ262種は、他の栽培入門書と違って、「なぜそれをピックアップした?」という感じの普通は売っていないようなサボテンたちが多く、とても素晴らしいです。久髯玉だの映繍玉だの薮蛇柱の果実だの、なかなか他の書籍ではみられません。
多肉植物カタログ48種は、申し訳程度です。サボテンのおまけです。最後の栽培解説部でもほぼ出てきません。さすが伊豆シャボテン公園著です。
そして最後の栽培解説部ですが、これが非常に素晴らしいです。実にわかりやすいテキストと図解で、サボテンの概要、サボテンのふるさと分布、サボテン栽培の心得、サボテンの育て方、季節別作業カレンダー、サボテン繁殖方法、サボテン科の分類表、販売業者リストと流れていきます。リプサリスやキリンドロプンティアのために一つのカレンダーが使われていたり、「カクタス」ではなく「カクツス」で統一しているあたり、こだわりとサボテン愛が感じられます。
そして私が感銘を受けた文は以下です。
「他の書物の中で、戸外で日光浴をさせるのが最良の管理だと書いてあるものもありますが、実際はそうではありません。・・・中略・・・ですから、あまり直射日光を浴びる場所は適当ではありません。」
さすがだれでも知っている伊豆シャボテン公園です。自信満々な文でした。
多肉をあまり求めていないサボテン初心者は、この本と「サボテン・多肉植物ポケット事典 [ 平尾博 ]」を買っておけば間違いないと思います。おすすめです。
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