ということで第1章「シャボテン公園全体編」は↓
第2章「南アメリカ温室編」は↓
第3章「アフリカ温室編」は↓
第4章「森林性サボテン・マダガスカル温室編」は↓
というわけで、サボテンメインの温室!
メキシコ温室編です!!!!!
実は1記事でまとめる予定でしたが写真が多すぎたので3部作でいきます!
今回はそれの 1/3!
というわけでスタートです!
他の人のtwitterやブログやテレビで見た風景!Here is Mexico!
エキノカクタス・金鯱(Echinocactus grusonii)。生まれてから50年生まで!思えば、このブログも金鯱の種を蒔いたところからがスタートでした(金鯱を種から育てるぞ!初めてのサボテン実生編)。種を蒔いた金鯱はいまもちゃんと生きています。この実生金鯱の花がいつか咲いた時が、このブログのひとつのゴールなのかもしれないです。その時は感動して泣く自信はあります。はい。
温室内にあるすごい数の金鯱の一つです。美しいです。実に。サボテンの王様です。
マミラリア・白神丸(Mammillaria geminispina)。区別つかない系の白い丸いマミラリア。「白珠丸」という名前のほうが個人的にはよく気がします。他のシロマミよりも刺がかなり長め。英国王立園芸協会のガーデン・メリット賞を受賞している全106種のうちの一つ(参考:ガーデンメリット賞(AGM賞)を受賞しているサボテン全リストまとめ)。
マミラリア・希望丸(Mammillaria albilanata)。区別つかない系の白い丸いマミラリア。写真のとおり、他のシロマミ普及種よりも縦長になりがち。刺はあまり痛くない。安価であり、仔吹きしにくいので台木として使用される方もいらっしゃるようです(参考:さぼちゃんマイラブ マミラリア希望丸を台木に様)。
マミラリア・玉翁(Mammillaria hahniana)。区別つかない系の白い丸いマミラリア。玉翁の毛が長いやつを「玉翁殿」という(たしか)。混乱しがちな名前に、漢字が逆になった「マミラリア・翁玉(おきなぎょく)(Mammillaria klissingiana)」というのがいる(しかも見た目もそっくり)。
ブルセラ・ファガロイデス(Bursera fagaroides)。有名な象の木(Bursera microphylla)に似ていますが、こちらの方が葉っぱがより長く、より細いようです。香木としても有用だそう。なお、植物に詳しくない人に「今興味があるのはブルセラですね!」などと発言すると、通報される場合もあるかもなので要注意。
マミラリア・ピコ(Mammillaria spinosissima un Pico)。猩々丸(Mammillaria spinosissma)の遺伝子突然変異種とことらしいのですが、まったく、まったく見た目が似てません。一個の疣からかなり長めの一本の刺が生えますが、このごろホームセンターとかで全く刺が無いないやつもありますね。
マミラリア・大福丸(Mammillaria perbella)。ぱっとみで区別が難しい白マミ系。海外では「フクロウの目のサボテン(Owl Eye Cactus)」とも。その理由は生長点が分頭して「目」みたいに見えるからだそうです。成長は遅いようです。
オプンチア・銀世界(Opuntia leucoteicha)。海外では通称「アーロンの髭サボテン(Aaron’s beard cactus)」。ちなみにアーロンの髭とはなのかというと、旧約聖書第133篇2「それはこうべに注がれた尊い油がひげに流れ、アロンのひげに流れ、その衣のえりにまで流れくだるようだ。出典:https://ja.wikisource.org/wiki/詩篇(口語訳)#第133篇」からだそうです。和名もトップクラスのカッコ良さですが、海外での通名もなかなか趣深いです。
マミラリア・豊明丸(Mammillaria bombycina)。鈎刺マミラリア代表種。植え替えでは鈎刺が皮膚やら服やらに引っかかって、刺がバンバン抜けてしまうこともしばしば。英国王立園芸協会のガーデン・メリット賞受賞サボテン。
ヒロケレウス・三角柱(Hylocereus guatemalensis)。台木として有名。常に赤か黄色の緋牡丹(Gymnocalycium mihanovichii var. friedrichi cv.Hibotan)が乗っている感じがありますが、寒さには弱いです。厳密にはスーパーで売っている「ドラゴンフルーツ」ではないのですが、ほぼほぼドラゴンフルーツのようなものです。
アガベ・ブラクテオッサ(Agave Bracteosa)。海外では「蜘蛛アガベ」「イカアガベ」などとも。Agave bracteosa (Squid Agave)によれば、他のアガベとは違い、花が咲いても死ぬことはないとか。見た目は正直なところ観賞価値が高そうには見えませんが、その性質は実に面白いですね。
アガベ・姫乱れ雪(Agave parviflora)。アガベ界では貴重な小さいアガベ。なんとなくアガベ・乱れ雪(Agave filifera)の矮性種かと思いきや、実は全く違う種類らしい。英名は Little flowered agaveで学名のparvifloraも同じ意味です。王立園芸協会のガーデンメリット賞受賞アガベ。
ダシリリオン・ロンギシムム(Dasylirion longissimum)。通称メキシカングラスツリー。葉っぱに刺がない種類。テキーラアガベから「テキーラ」が作られるように、ダシリリオンの幹の樹液からは「ソトル」というお酒が作られるのですが、このロンギスムムは「トゥースレスソトル(歯のないソトル)」と呼ばれてもいます。見た目のとおり寒さには強いっす。
エキノカクタス・巌(Echinocactus ingens)。球サボテンではトップクラスの巨大化をしますが、成長は予想外に遅いです。巌についての魅力と豆知識はこちらから → 最大の玉サボテン、エキノカクタス・巌(いわお)の魅力!!
パキケレウス・上帝閣(Pachycereus schottii)。旧ロフォケレウス。モンスト種の「福禄寿」の方が有名。四角柱に近いサイバーな感じで個人的には好きな柱。我が家の上帝閣は、冬の冷たい風にあたると真っ赤になるんですが、これが上帝閣に共通の特徴なのかはわからんです。
マミラリア・澄心丸(Mammillaria backebergiana)。ラベルには「トウシンマル」とありますが、実は読み方が「チョウシンマル」なのではないかと思われます。100円ショップ系のサボテンで、月影丸系のマミラリアで、胴切りしたら断面は赤いし、体はやわらかいしの、いつも心配になるマミラリア。
オプンチア・ステノペタラ(Opuntia stenopetala)。なぜかステノペテラで画像検索(Google画像検索「オプンチア ステノペテラ」)すると、アレオーレ付近に影のついたぷっくりした謎のウチワサボテンがひっかかるやつ。この問題については【ダルマ影絵】雌雄異株?謎のウチワサボテンの正体とは?【ステノペタラ?】を参照のこと。ということで本物のステノペタラ初めて見ました。
マミラリア・猩々丸(Mammillaria spinosissima)。和名は真っ赤な猩々(しょうじょう)という妖怪?に似ていところから(かっこいいサボテンの和名ランキング2020(後編)の第3位を参照)。写真はちょっと茶色がかっていますが、猩々丸の赤刺は本当にかっこよく、かつて日本に初めて入ってきたときは、とんでもないフィーバーになったとか。いまや普及種中の普及種ですが、改めて評価したいサボテンです。
瑠璃丸(Ferocactus alamosanus var. platygonus)。幼苗は新刺が赤くてとてもきれい。たまに売っているのを見かける安価なフェロカクタスの「ポトシー」というやつとほぼ同じに見えます(少なくとも幼苗は)。
ピロソケレウス・春衣(Pilosocereus palmeri)。モフモフの毛が生える面白い柱サボテン(ただ、いわゆる幻楽やライオン錦のような毛柱サボテンではなく、部分部分で綿あめが引っかかったような見た目)。安価でたまに売っていますが、もっともっと評価されていいと思うやつ。花もピンクで超おしゃれ。
マミラリア・月影丸(Mammillaria zeilmanniana)。やわらか系マミラリア。よく100円ショップ等でも売っていますが、やわらかいマミラリアは案外栽培は難しい(腐りやすい)です(私調べ)。
テロカクタス・太白丸(Thelocactus macdowellii)。旧エキノマスタス属。あんまりテロカクタスに見えないのですが、テロカクタスになったようです。WEBでは「Tephrocactus(テフロカクタス)」としている間違いや、大白丸としている間違いが結構あります。強健。
オプンチア・這うちわ(Opuntia humifusa)。雪が降るマイナス気温でも大丈夫な強健種。ただ鉢植えでほおっておくとカイガラムシにやられがちです(我が家調べ)。実は台木として優秀なのですが、今はあまり使われないようす。
アガベ・吹上(Agave stricta)。間違って葉の間に物を落としてしまったらジ・エンド系アガベ。露地植えのOK型。これぐらい大きい温室で、これぐらい大きく丸く育ちますととてもかっこいいですが、一般家庭では結構困ってくるやつ。赤く染まる「ルブラ」と呼ばれるやつもあり。
ミルチロカクタス・竜神木(Myrtillocactus geometrizans)。写真は一部モンスト化しています。台木として有名ですが、袖ケ浦に比べてちと寒さに弱い系。個人的にはかなり見た目がイケてる柱サボテンだと思います。台木だけでなく、普通に観賞用としても極めて優秀。
オプンチア・紅武扇(Opuntia gomei)。どこが「紅」なのかということですが、刺ではなく花のようです。参考:赤い花?オレンジの花? | 伊豆高原のふれあい動物園 伊豆シャボテン動物公園|伊豆シャボテン動物公園グループ。ただこの紅武扇ですが、Opuntia gomeiで画像検索しても、このような金色の刺のウチワサボテンが出てこないので、何が正しいか詳細は不明です。
コリファンタ・象牙丸(Coryphantha elephantidens)。コリファンタ代表種。プリっぷりに育つと本当に肌とか美しくて、縦にも伸びにくくて、花は綺麗で、サボテンの魅力が全部詰まったやつ。短刺、安宅、紅葉などいろいろな品種があり、どれもかっこいい。ただし別名はアカダニ丸(我が家調べ)。
エキノケレウス・ローマ蝦(Echinocereus octacanthus)。海老ではなく蝦。エビサボテンの代表種。なぜエビかというと「姿がエビに似ているから」だそうですが、まったくエビに見えません。ちなみに「海老」は伊勢エビなどの歩くタイプのエビで、「蝦」はクルマエビまどの泳ぐタイプを指すそう。なお、花を咲かせるには、冬断水して寒さに充てること。
ユッカ・エレファンティペス(Yucca elephantipes)。通称刺なしユッカ。葉が他のユッカよりも「優しい」ため、室内での観葉植物としても活躍できます(とはいえ先端は尖っているためお子さんなどは注意)。もはや見た目はドラセナに近い感じです。
エキノケレウス・宇宙殿(Echinocereus knippelianus)。細く長いひょろひょろした刺に宇宙を感じます。スペイン語では「Peyote Verde(緑のペヨーテ)」だそうです(ペヨーテはロフォフォラ(烏羽玉)のこと)。確かに似ていますね。なお、変種に有名な「宇宙殿レイエシー」というウルトラマンの敵みたいな名前のやつもあるのですが、宇宙殿との違いは花の咲く位置だそうです。
エキノケレウス・紫太陽(Echinocereus rigidissimus var. rubispinus)とエキノケレウス・美花角(Echinocereus pentalophus)。紫太陽はエキノケレウス・太陽の赤刺変種なのですが、今や紫太陽のほうが有名かもしれません。美花角(写真右ラベルの後ろのちっさいやつ)は、その名の通り濃い紫色の綺麗な花を咲かせます(ただエキノケレウスの中で、特別に綺麗な花かと言われると???エキノケレウスの花は基本とても綺麗ですので)。
エキノケレウス・山嵐(Echinocereus stramineus)とエキノケレウス・金竜(Echinocereus berlandieri)。山嵐は他のエキノケレウスに比べて、稜の数が多いのが最も大きな特徴です。また海外での通名も「porcupine hedgehog cactus(ヤマアラシサボテン)」とあり、和名と同じです。金竜はラベル付近の赤っぽい横たわっている芋虫みたいなやつなのですが、「金」の要素が皆無です。
エキノケレウス・大仏殿(Echinocereus subinermis)。強烈な刺を持つ種類の多いエキノケレウス属において、極々短い刺のやつ。植え替え時のオアシス。真っ黄色の花がとても綺麗なやつ。獲得した英国王立園芸協会のガーデン・メリット賞受賞サボテン。
フェロカクタス・天城(Ferocactus macrodiscus var. oaxacensis)。大きくなっても縦に伸びない個人的優良種。お肌もきれい。フェロカクタス・赤城(Ferocactus macrodiscus)というのがある。その違いは、月間カクタスガイドで読んだような記憶がありますが、覚えていません(花かな?)。とりあえず石川さゆりさんが越えるのが天城で、エヴァンゲリオンの金髪の博士が赤城。
ステノカクタス・縮玉(Stenocactus multicostatus)。旧エキノフォスロカクタス。「ステノ」とは「細い」という意味で、稜が細いことを表しているようで、その属名のとおり細い大量の稜が特徴。海外では「脳サボテン」とも。この縮玉ですが、かなりの数のシノニムやバリエーションがあって、和名も千波万波だとか多稜玉とかいろいろで、かなり見た目が違う気もする振武玉(Stenocactus lloydii)とかも学名的には縮玉のシノニムだとか。
イソラトケレウス・碧塔(Isolatocereus dumortieri)。旧ステノケレウス。イソラトケレウス???そんなのあったっけ???という感じですがとりあえず一属一種っぽいです(碧塔自体は珍しいわけではないです)。イソラトケレウスのイソラトの意味は「孤立した」という意味で、実際にこの碧塔は孤立したところに自生しているようです。
Sedum ・新玉つづり(Sedum burrito)。別名:ビアーホップ。なぜビアーホップかというとビールの原料となるホップの花にそっくりだから。「新玉つづり」に似たようなのに「玉つづり(Sedum morganianum)」というのがありますが、学名が違うのでまったくの別種。見た目は玉つづりのほうの葉がちょい細長。両方ともハンギングにすると激オシャレ。
ということで 1/3 終了!
次回につづく!
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