多肉植物紹介関連

アロエ・コンプレッサとシストフィラの違い

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数年前にドイツのケーレスから種を輸入し、下記2種のアロエを開花まで育てました。

  • アロエ・コンプレッサ(Aloe compressa)
  • アロエ・コンプレッサ・シストフィラ(Aloe compressa var. schistophila)

です。コンプレッサといえば、葉が回転せず2方向に伸びることで有名なアロエです。

なお、今後便宜上、我が家のAloe compressaを「ノーマルコンプレッサ」と呼び、我が家のAloe compressa var. schistophilaを「シストフィラ」と呼ぶことにします

値段としては、ノーマルコンプレッサが1.2ユーロ/1ポーション、シストフィラが1.6ユーロ/1ポーションでした。

種蒔きから開花まで

ということで2016年の春に種を蒔きました。下はその時の写真なのですが、播種マップを紛失してしまったため、今となっては写真内でどれが何だったかは不明になってしまったのですが、どれかがノーマルコンプレッサでどれかがシストフィラです。

 

下写真はたぶん2018~2019年ぐらいのときの植え替え時。コンプレッサのほう。なかなか美しい見た目。

 

下写真はたぶん2019~2020年ぐらい。シストフィラのほう。

 

そんで2021年冬。初めて花が咲きました。左がノーマルコンプレッサ。右がシストフィラ。

というわけで種蒔きから5~6年で咲いたことになりますが、おそらく毎年植え替えて温室で育てていたらもっと早く咲いていたと思います。が、我が家の放置環境ではこんなもんです。

 

というわけでもう少し詳しく観察していきましょう。

 

花(花茎)の大きさはこんな感じ。高さはほぼ同じでしょうか。今度は左がシストフィラ(なお、こちらの花は写真ではもう枯れてます)。右がノーマルコンプレッサ。満開時期は絶妙に合いませんでした。茎の色が違うのも開花時期が違ったからです。

 

下写真はノーマルコンプレッサのボディのアップ。特徴はザ・アロエといった感じのキダチアロエっぽいボティと刺。

 

下写真はシストフィラのボディのアップ。まず違いとしては刺が赤いです。あと葉っぱが肉厚で硬めな気がします。あと全体的に白っぽいでしょうか。

 

そんで、こちらノーマルコンプサッサの花。鼻を近づけるといい匂いがします。花は色をあえて言うとすれば「」ですかね。雄しべ・雌しべが飛び出ています。

 

下はシストフィラの花。花は色をあえて言うとすれば「」ですかね。ノーマルコンプレッサに比べて、雄しべ・雌しべがあまり飛び出てないです。

 

コンプレッサとシストフィラの違いとは

ということで、もっと掘り下げるために、WEBや本でAloe compressaとAloe compressa var. schistophilaの違いや説明を見てみましょう。

とりあえずWEBで見つけたAloe compressaの説明はこちら。

Aloe compressa H. Perrier 1926

マダガスカル原産の小型の、茎のないまたは非常に短い茎を持つ種類で、特徴的な2列互生の葉を持ちます。

(略)

花は、白色にサーモンピンクの中央のストライプ、または3本の平行な暗線があります。花柄は長さ1~2mmで、基部には長さ22~24mmの披針形の緋色の苞葉がある。雄しべと雌しべは花筒から突出しません。

Au Cactus Francophone : Aloe compressa H.Perrier 1926(意訳)

 

そんでAloe compressa var. schistophilaの説明はこちら。

Aloe compressa var. schistophila H. Perrier 1926

葉の幅は最大でも2.5cmと狭く、縁には非常に緊密な歯があり、ほとんど合着している。花序は枝分かれしており、高さ4cm、直径4cmの小さな総状花序で、赤みがかった花弁の長さは22mmである。フィアナンソア県アモロンイマニア地方の北と東の標高1000m付近で、その名の通り片岩(schist)に生育するが、珪岩にも生育する。

Au Cactus Francophone : Aloe compressa H.Perrier 1926(意訳)

 

ということで、まず、ノーマルコンプレッサとシストフィラの違いはさておき、そもそもAloe compressaの特徴として「雄しべと雌しべは花筒から突出しない」とあります。

 

で、我が家のノーマルコンプレッサの白い花を見てみますと、明らかにの雄しべと雌しべは花筒から突出しています(↓写真)。つまりAloe compressaの説明と違います。

 

次に、世界の多肉植物3070種という手元の書籍で、Aloe compressaとAloe compressa var. schistophilaを眺めてみますと、やはり我が家の植物とちょっと見た目が違うようです(著作権の関係で画像は掲載できませんが)。

写真で判断する限り、我が家のシストフィラがAloe compressaで、ノーマルコンプレッサが(どちらかと言うと)Aloe compressa var. schistophilaなような感じです。

世界の多肉植物3070種
世界の多肉植物3070種

 

うーん、なんか怪しくなってきましたね。

・・・

 

ということで!

いろいろ検索していった結果、ぱんさ先生のページに答えがありました(アロエ属(高地性)栽培種プロフィール、種類/マダガスカル分園/ぱんさのマイナー植物園)!

我が家のノーマルコンプレッサの花が、完全にアロエ・アルギロスタキス(Aloe argyrostachys)と一緒です!

しかも、アロエ・アルギロスタキス(Aloe argyrostachys)の説明として、

compressaとされることがあるが誤称。argyrostachysは、compressaと比べて大型で花色は白。

アロエ属(高地性)栽培種プロフィール、種類/マダガスカル分園/ぱんさのマイナー植物園

とのことで、我が家のノーマルコンプレッサはまさにこれだと思われます!

ちなみにアロエ・アルギロスタキス(Aloe argyrostachys)は、2003年12月にマダガスカルはアンツィラベの西約85kmの山岳地帯で発見された新しいアロエのようです(https://uk.wikipedia.org/wiki/Aloe_argyrostachys)。へぇ。勉強になりますねえ。

 

そしてぱんさ先生のページによれば、我が家のシストフィラのボディは、完全にAloe compressaのボディと同じで、まったくAloe compressa var. schistophilaにはまったく似ていません(なお、花はAloe compressaにもAloe compressa var. schistophilaにもどちらにも近い)

 

うーむ。。。。

 

ということで結論

  • “ケーレスの”Aloe compressaは、Aloe argyrostachysである可能性あり。
  • “ケーレスの”Aloe compressa var. schistophilaは、普通のAloe compressaである可能性あり。

っぽいです!

わたしはかっこよければ正直なところ何でもいいのですが、苗や種子を販売されるかたは要注意なのかもしれません!

 

おまけ

せっかく花が咲いていたので、たまたま隣で花がしていたアロエ・ビートル(参考:アロエ・ビートル(Aloe cv. ‘Beetle’)の話)と受粉させてみました。

 

受粉風景はこんな感じ。写真は、(Aloe compressaとして購入した)Aloe argyrostachys。ビートルの花をぶった切ってくっつけます。

 

そんなこんなで、下は、(Aloe compressa var. schistophilaとして購入した)Aloe compressa(たぶん)ですが、とりあえず結実したようです。

ということで、葉が回転しないビートルクラスの矮性アロエが生えてきたら面白いのですが、まぁ・・・ないでしょうね。

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