サボテン・多肉植物の植え替えは謎が多いです。
今回は根っこについてですが、WEBで調べる限り下記のようないろいろなお話がありました。
■根を切ると、そのストレスによって新しい新鮮な根が伸びてくる(だから切ったほうが良い)説
■根を切らないほうが当然ストレスがかからないので、その後の成長がスムーズ(だから切らないほうが良い)説
■鉢植えだとすぐ根が鉢内でいっぱいになり、根詰まりや空気の通りが悪くなるので切る(そういう意味だと根が十分に張るスペースがある地植えなら根は切る必要がない?)説
■とりあえず、いわゆる直根(どまんなかの太い根)は切らない方が良い説
■冬に向かう秋の植え替えでは、どちらかというと春より根を切らない方が良い説
■根は古くなると、給水の力が減るので、定期的に切っていったほうが良い説
■上記に関連して、数年に1度ぐらい直根も切って丸坊主にすると、生き返ったようにグングン成長する説
■そもそも「根を切る」とは「古くなった水を吸わない根を切る」の省略語説
■経験則的にアストロフィツムの兜丸は思い切って根を切ったほうが腐りにくい説
■【サボテン以外】アガベやアロエは根は切ってはいけない説
■【サボテン以外】ユーフォルビアの根は乾かしてはいけないし、土も半分しか落としてはいけない説
■【サボテン以外】上記に関連して、基本的に根が太めの多肉植物は根を乾かしてはいけない説
うーむ。いろいろな情報がありますね。
市販のサボテン培養土の説明にも、切るように書かれてますね。
理由は書いてないですけど。
というわけで、実際比べてみたいと思います。
根を切り詰めたものとそのままのものを・・・
植えてみました。このような感じ。
5個5個用意したのですが、育苗カゴに10個入らなかったです^^;。
さて1年後どうなるかですね!
僕の予想はいつものように「別にどちらもあんまり変わらない」です!
※今回は育苗トレイに寄植えしましたが、狭い鉢だったら結果はかわるかもしれませんね。
あとまだまだ金鯱が余っていましたので、(たまたま手元にあった)元肥の有無でもなにかかわるのかもやってみました。
いつも「○○サボテンは成長が早いので、肥料多めで!」とか「水をタップリやって肥培しましょう」とか、読むたびに「いったい多めってどれぐらいだよ!?」と植物ど素人の私は思うのです。
マグアンプKを鉢底に多めに入れると何かがかわるのでしょうか。
※我が家で使用している培養土には、そもそも緩効性肥料は含まれています。
家にあったエードボールを鉢底に大量に置いてみたり。
こんなかんじ。
最後は、微塵問題です。
いつも培養土を考えるときに、「微塵は抜きましょう」と言われます。
この理由は、よく語られていて「根が詰まるから」だそうです。おそらく。
というわけで、いつももったいないと思っていたサボテン用培養土からでた微塵です。
というわけで、それで植えます!
どうなるでしょうねぇ!
水の管理が難しそうです。
というわけで、今回は家にあったものでいろいろな条件で植えてみました。
ちなみに私の予想は、「根を切ろうが切るまいが、肥料が多かろうが少なかろうが、微塵が多かろうが少なかろうが、どれも同じぐらい育つ」です!
コメント
こんにちは。100均でなんとなく購入したサボテンが健気に生存を続けてくれて、このたび人生初の鉢替えとなったのですが、検索しても「根を切れ。いや切るな」を台頭に、もうなにが正しいのかワケがわからなくなり、こちらのブログに辿りつきました。管理者さん独自の見解に「そうだそうだ、育つもんは育つしダメなときはダメなんだ」と落ち着きを取りもどせました。スタンスが明るくて自由でいいですね。押しつけがましくなく、主張したいところはしっかりされているので読んでいて気持ちがよかったです。記事、書いてくださって感謝です!
匿名さん、こんにちわ!
少しでもお役に立てたのなら幸いです!(*´∀`*)
サボテン業界も、かつて土といえば砂メインでしたが、現在は赤玉メインです(たぶん)。
腐葉土は入れないほうがいいという人もいれば、入れたほうがいいという人もいます。
根を切れという人もいれば、根を切るなという人もいます。
肥料は不要という人もいれば、鶏糞だ、無機肥料だ、牛糞だ・・・という人もいます。
水はほとんどあげなくて良いという人もいれば、じゃぶじゃぶあげてもいいという人もいます。
10人栽培家がいれば、10人のやり方があります。
そしてそれでそれぞれ(たぶん)うまく育っているわけです。
これは、サボテンがいかに栽培方法の許容量が深いかを示していると私は思うのです。
つまり
「相当な難物種でないかぎり、なんとかなる!たぶん」
これですね!(人´∀`).☆.。.:*・゚
サボテン全般に関して、根は切りますけど、これから成長期の場合は切りますけど、休眠期に入る場合は切らない。 調子が出ていない苗の根は切らない。 でも、死んでいる根は取り除く方がいいです。 切らないと、どんどん鉢が大きくなりますよね。 だから、鉢を大きくしたくなければ切らないと入りませんから切りますが、やはり時期を選ばないといけません。
多肉植物のメセン全般やハオルチアは、成長期に入ることに植え替えをして、綺麗に古い土を落としてしまい、根も切ることが殆どです。メセン全般は仮に古い土だけを落として古い根(その時は生きている根です。)を残して新しい土に植え付けても、その時の根は死んでしまい、新しい根が生えるのを邪魔しますから、基本的に土を取り除くなら根も半分ぐらいは切ります。 ハオルチアも同じです。ハオルチアの場合は古い土を全部取り除きます。根が太いですが、手で触って簡単に取れる根は取っていいですし、茶色くなった(生きていない)根も取ります。根の整理と言います。 そして生きている残った根も半分ぐらいに切ります。 土を触らないで一回り大きな鉢に植え替えるののなら根もほぼさわりません。しかし鉢がどんどん大きくなりますよね、それがイヤなので根を切るんです。 もちろん、成長期に根の整理をして古い土を全部捨てて根を切ると、元の元気に戻るのに時間的ロスが出ますけど。
植替え後の1回目の潅水は、サボテンは太い根を切った場合は、1週間ほど乾かしてから植えてすぐに潅水するか、乾いた土にすぐに植えても潅水せずに1週間放置後に1回目の潅水をします。 全ての植物に共通するのは、植え替え後には明るい日陰にやすませることです。期間は1週間からもう少し長くなる場合もあります。
メセンの場合は、植え替え後に1日程度乾かしてから植えてすぐに潅水するか、もしくは乾いた土に植えて1日後に潅水。
ハオルチアもメセンと同じです。
なぜか植物育てが上手な人は口下手というか詳しい説明を嫌う人が多いですね(男性が多いし・・)説明が不十分なことが多いように思います。
裕子さん、こんにちは!
ご返信が遅れまして大変大変申し訳ありません!
とても貴重な情報ありがとうございます。とてもとても参考になります!
私がこのごろ思うのが、こと栽培法に関して、理由も考えることなく伝聞として「昔からそう言われているから」というようなことが非常に多いように思います(しかも定量的ではなく定性的な表現が多い)。
例えばですが、
「植替え後の1回目の潅水は、サボテンは太い根を切った場合は、1週間ほど乾かしてから植えてすぐに潅水するか、乾いた土にすぐに植えても潅水せずに1週間放置後に1回目の潅水をします。」
という表現ですが、確かいろいろな本にそのように書いてありますし、わたしもおおよそそのようにしているのですが、これが1週間ではなく、例えば1ヶ月にしたら、もしくはゼロ日にしたら、本当に成長・腐り率に差はでるのか、私にはよくわからないんですよね(理由もわかりません)。いつも実験したいなぁとは思ってい入るのですが。。。
そして、そういった実験や栽培手法って、その人の環境(ハウスなのか露地なのか、季節気温湿度用土風通し肥料etcetc)とかでも変わってくると思うんですよね。
そういった意味ではやはり説明って難しいのかもしれませんね(人´∀`).☆.。.:*・゚