サボテンの育て方まとめ【水やり編】

サボテンの栽培を始めてから1年半ぐらいが経過いたしましたので、サボテンの栽培方法に関して、これまで自分が学んできたこと・経験してきたことを、ここにまとめたいと思います。今回は水やり編です。

※以下の本記事は、主に自分に対する覚書と、「これからサボテンを育てたい!」というサボテン栽培初心者向けです。

このまとめは、理論や定石ではなく、(植物学を一度も学んだことがない)素人の私が、いままでの経験やWEBで得た知識を通じて ”感じて納得したこと” をメインにまとめておりますので、現実的には間違っているものもあるかと思います(もし、ご意見、ご指摘等ございましたら是非コメントくださいませ)。というわけですので、このまとめを信じて栽培して、失敗されても責任は取れませんので、その点ご了承くださいませ!


<基本事項!水と成長>

先日購入しました「はじめて育てる! 多肉植物 サボテン Nhk「趣味の園芸ビギナーズ」」に、「潅水と日照と成長」の関係について、とても素晴らしい図が掲載してありました。それをインスパイアし、独自に少しアレンジしたものが以下の図になります。
 

 
 
 
図1.サボテンの光と水と成長について

※厳密に言えば、潅水ゼロでも徒長する場合は徒長しますし、”超”長期間に渡り潅水ゼロなら当然死にますし、日照も与えすぎたり、真っ暗だったりしたらやはり死ぬわけですが、そのような極端な場合についてはこの図は考慮されていませんので、ご注意ください。また、本当は、光と水以外にも、例えば肥料や風通しのような、いろいろな要素が複雑に絡み合いますので、そこも注意が必要です。つまり本来ならば肥料軸などをプラスした多次元グラフにすべきということです。

非常にわかりやすい図です。重要ですので頭に叩き込んでおきましょう。

この図からはいくつか重要な事が読みとれます。
  • 「大きくならない」と「死ぬ」の間に「成長する」があること。
  • 「成長する」のすぐ隣が「死ぬ」で、その間に隙間がないこと。
  • 死亡リスクは、水のやり過ぎにあること、逆にやらなすぎにはないこと。
  • 日光を多く与えても、潅水量が少なければ成長しないこと。
  • 日光が多ければ、徒長することはないこと(徒長の潅水依存性は、日光が少ない場合にのみあること)。
などなど。

栽培において、重要なことは栽培のスタンスを決めることです。つまり何を目指しているのかということです。ガンガン育てて大きくしたいのか、いつまでもコンパクトなままオシャレ出窓に飾っておきたいのか。このスタンスで潅水は変わってくるわけです。

なお、図の縦軸の「日光」の説明については、これまた解説していると、とてつもなく深く・長い文章になる気がいたしますので、次の機会に回します(日照強度?日照時間?波長?PPFD?など)。

また、この図の問題は、「多い」「少ない」というような曖昧で定量的でない言葉です。これについては以下のFAQでもうちょっと具体的に補足していきたいと思います。

 


<わかりやすい!?潅水FAQ>
ここからは、わかりやすい口語調FAQ形式で潅水方法をまとめていきたいと思います。回答は、図の「成長する」をターゲットにしているつもりですが、結構「大きくはならないが死なない」寄りかも知れません。

     
  Q1 サボテンって2週間に1回ぐらい水をあげればいいっすよね?そう美人のお花屋さんが言ってました!
(16歳 高校生より)
  A1 「何日に1回水をあげれば良い」という言葉は信じてはいけません。潅水の間隔は、その環境によって違います。例えば、サボテンの種類や成長状況はもちろん、用土の種類、天気、気温、湿度、風通し、鉢、時間帯、季節などなどによって変わります。定期的にあげれば良いということは絶対にありません。

美人だからといって全部信じてはいけません。

     
  Q2 じゃあいつ水あげればいいんだよ!ゴリラ野郎!
(16歳 怒りの高校生より)
  A2 ウホウホ!用土が完全に乾いたらあげることにすれば問題ないでしょう。「表土が乾いたら」ではありません。中まで完全に乾いた瞬間に潅水するのが、図の潅水軸のど真ん中だと私は捉えています。

問題は、完全に乾くという判断をどうやってすればよいかということです。

竹串をさして、その湿り具合からどこまで乾いているのかを判断するのもいいですし、秤で重さを量るのもお勧めです。鉢の一部分を透明の素材にしたものを使用してもいいかもしれません(シャッター窓付きの鉢とか売れると思うんですけどね)。2年ぐらいしたら手に持つだけでわかるようになります。

     
  Q3 いやよくわからんニャン!お前はどれぐらいの頻度で潅水してるんだニャン?
(2歳ぐらい 妖怪ウォッチのオレンジ色の猫(番組を観たことないので想像)より)
  A3 私の潅水の流れ(関東、フレーム有り、黒プラ鉢、Y園培養土、森林性サボテン等特殊事例は除く)はおおよそ以下のとおりです。春から秋は、もっと頻度多めのほうが良いかもしれません。

<春から秋>
・ 水をあげる。

・ 表面が乾くまで[n]日。

・ 表面が乾いてからさらに[n]日後に水をあげる。
(例:表面が乾くまで5日かかったら、さらに5日後の10日後に水をあげるということ)

※ただし、真夏にサボテンが動いていなかったら水やりの頻度控えめにする。

<12月あたりから2,3月ぐらい>
・ 基本断水。

以上が基本方針なのですが、グータラなので一鉢一鉢ケアはできません。ということで、一番乾きの遅いやつに合わせて一斉に潅水したりしています(真似をしてはいけない)。

     
  Q4 水はサボテンの頭からジャブジャブかければいいですたいか?
(17歳 熊本あたりの九州男児(やはり想像)より)
  A4 これについてはいろいろな意見があるようです。私は頭からぶっかけます。なぜなら面倒くさいからです。あとそれが自然だと思うからです。ですが、成長点のくぼみや、疣脇などに水滴が残ると、そこに日光が差し、レンズ効果で焼けたり、腐ったりしますので注意が必要です。潅水後は水滴は飛ばしましょう。

水滴を飛ばすには、いろいろ試した結果、デジカメ・カメラ用のレンズ ボディの埃飛ばしに メンテナンスブロワーなどを使用するのが良いかと思います。100円ショップで売っていたりします。お勧めです。エアーダスターを使ったりすると凍ります(経験あり。頭悪すぎです)。

ただ、ロフォフォラのように綿毛がある種は、水が綿毛にかかると、汚れて且つカチカチになりますので、水は毛にかからないようにしたほうが良いようです(老楽とかもかな)。私は汚れても良いのでかけますが。それがネイチャーですし。たぶん。

     
  Q5 水やりって、ワタクシのエルメスの霧吹きで、シャネルの5番のようにシュッシュすればよろしいのザマスか?
(52歳 オイルマネー婦人より)
  A5 霧吹きは捨ててください。1回の潅水の量はタップリとです。鉢底から水がジャーっとでてくるまでです。そうすることによって、用土内に新鮮な空気が行き渡るのです。霧吹きは、休眠期の過剰蒸散防止用シリンジに使ったりもしますが、まぁとりあえずいいでしょう。

     
  Q6 夏は暑いどすえので、水を沢山あげたほうがええんどすえか?
(22歳 京都の舞妓さんより)
  A6 だめです。潅水は成長期は多めに、休眠期は少なめします。休眠期に水をあげても、根が水を吸わないので枯れます。

成長期か否かの”おおよそ”の判断は、成長点を観察すればよいかと思います。綺麗な新緑、アレオーレ、刺などが動いていれば、成長期です。また、用土の乾き具合でもわかるかと思います。すぐ乾くのであれば、根がガンガン動いている証拠です。

一般的な玉サボテンについて日本の気候で考えると、夏は”ちょっと”休眠、冬は”結構”休眠という感じでしょうか。サボテンの寒暖に対する感覚は、おおよそ人間の感覚と同じように思います。夏に「うおーアチー!やべえなこりゃ!」って日はサボテンもぐったりしています。冬に「うおーサミー!やべえなこりゃ!」って日はやはりサボテンもぐったりしています。そういう時(季節)には水はあまりあげないほうが無難です。たぶん。

     
  Q7 あんたの言うとおりに~、水をあげていたら~、枯れたんですけど~。チョベリバ!
(18歳 ガングロギャルより)
  A7 先の図からも分かる通り、水やりはリスクを伴います。ただし、完全な水やりをしていても死ぬときは死にます。初心者がサボテンを殺してしまう一番の理由は、水のあげすぎなのですが、はっきり申しまして、実際はなんで死んだのかわからないことがほとんどです(少なくとも私には)。買ってきて一週間後には死んでいることもあります。「運命だ」と諦めることも大切です。

もちろん、なんで死んだのかを、きちんと観察し、勉強することはとても大切です。そういう意味では悲しんでいる暇はありません。よく観察して結果を冷静にフィードバックしていきましょう。

     
  Q8 オスースメノBookトカ、アリマースカ?!
(32歳 観光に来た外国人より)
  A8 潅水に関して、個人的におすすめの本はサボテン(NHK趣味の園芸・作業12か月) [ 平尾博 ]、もしくはサボテン・多肉植物330種 [ 伊豆シャボテン公園伊豆資源…あたりです。

オシャレなお部屋にオシャレなサボテンを置いて、憧れの彼を部屋に誘っちゃおう(ハート)!」みたいな本はダメです。「1ヶ月に1回ぐらいあげればオールオッケー!」みたいなことしか書いてありませんので。

     
  Q9 ・・・その他、なにかあるか?
(年齢不詳 デューク東郷より)
  A9 短い栽培経験ですが個人的格言を以下に書いておきます。

格言No.1
サボテンは思いのほか水が必要で、思いのほか水が必要ない!
サボテンは、成長期には初心者が思っている以上に水が必要です。プロの栽培家の方などまぁジャブジャブです。そして休眠期には、初心者が思っている以上に水が不要です。かわいそうと思うぐらいに断水でいいです。しわが寄ろうが小さくなろうが断水でいいです(さすがに限度はあるようですが・・・)。

格言No.2
水をあげようか迷ったらあげるな!
一般に植物は、乾燥し過ぎも加湿し過ぎもよろしくないわけですが、サボテンはどちらかと言うと加湿しすぎに弱いです(図参照)。乾燥にはかなり耐えます。よって水をやるべきか、やらないべきか迷ったら、やらない方を選びましょう。水やりは次の日でいいです。次の日も迷ったらその次の日でいいです。私の感覚では。

格言No.3
水やりはハイリスクハイリターンかローリスクローリターン!
図の通り、水をよくあげると、サボテンはよく成長しますが、あげすぎると死にます。水をあまりあげないと、サボテンはあまり成長しませんが、死ぬことはあまりありません。重ね重ねですが、どちらを狙いにいくか。これが重要です。

格言No.4
サボテンの故郷を知れ!
サボテンを買ったら、その自生地を調べましょう。そのサボテンが、どのような環境(気温や湿度や日当たりなど)で育っているかを知るのは極めて重要です。おそらくあなたが想像しているようなサハラ砂漠にはいないでしょう。それは潅水方法への重要なアドバイスとなるでしょう。インターネットが普及し、便利な時代になりました。

格言No.5
風呂やキッチンで水やりをするな!
土まみれになり、家族が激怒し、口を利いてくれなくなるでしょう。関連して、電子レンジで容器や土を殺菌するのもやめたほうがよいでしょう。


どうだったでしょうか。原稿用紙12枚ぐらいの長文になりました。
もっと書きたいことはあるのですが、今日のところはここまで!

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スーパーサボテンタイム管理者

2013年に知人宅にあった金鯱の美しさに一目惚れして、サボテン栽培を開始する。栽培場所はベランダとルーフバルコニー。好きなサボテンは海王丸。

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コメント

  1. Unknown より:

    こんにちわ!5年ほど前から、ドラゴンフルーツの栽培を富山県でしてる岡本と言います。富山県は冬が厳しいので毎年多く枯らしてしまい、挫折しそうでした。今年の冬にまた種から育てようと思い、ググってたらこちらにたどり着きました。とても面白くてドラゴンフルーツ以外にも興味が出ました。二日前にベトナム産の実を購入してまきましたが、まだ発芽は確認できません。
    待ち遠しいものです。

  2. 管理者 より:

    岡本様、はじめまして。ご来訪ありがとうございます!

    ドラゴンフルーツはサボテンの中でも特に寒さに弱いですから、富山県では結構な防寒対策をしないと厳しい部分があるかもしれませんね。ただ寒さに弱い以外は成長も早いですし、水大好きですし、吊り鉢仕立てなんかにしたらすごくおしゃれで、観葉植物的にももっと人気が出てもいいと思うんですけどね~。
    ドラゴンフルーツ以外にも、サボテン界には面白いものがたくさんありますので、是非是非いろいろなもの育ててみてください~!(人´∀`).☆.。.:*・゚

  3. trablemaker100 より:

    こんにちわ!返答ありがとうございます!今日は休みだったので早速近所の園芸屋さんと100均行ってきました。園芸屋さんで凄く小さなサボテンに興味を持ち購入して、100均で見つけた藻玉に入れてみました。これが可愛いんですよ!あと、100均で名前不明な多肉生植物も購入しました。これなんですが、すでに株が増えていたので分けようとしたらポキっと根元で折れてしまいました…。勿体無いので挿し木にしましたが根が出るか不安です。

  4. 管理者 より:

    trablemaker100さん、こんにちは!

    100円ショップいいですよねぇ。私のところにも100円ショップ出身の植物たちがたくさんいます。数年経つとそれはそれは100円とは思えない素晴らしい姿に皆なってくれますね。
    挿し木ですが、今は外では流石に気温が低いので家の中でしたら、なんとかなるか・・・なといったところでしょうか~。

  5. 匿名 より:

    男の育て方が書いてあると聞いてこちらを見に来ました。
    水をやりすぎれば根が腐るし、近づきすぎればとげが刺さるし。
    水をやるときはジャブジャブですね。
    勉強になりました。
    きれいな花を咲かせて見せます。

  6. 管理者 より:

    匿名さんこんにちは!

    サボテン栽培は気合です!頑張ってください!(人´∀`).☆.。.:*・゚
    綺麗な花咲かせてあげてくださいね~!!

  7. House より:

    初めまして。記事熟読させて頂きました。

    とても分かりやすく書かれており非常に勉強になりました。

    実は今回念願かなって柱サボテン(165cmあります)を購入する事が出来ました。
    しかし、サボテンの栽培は今回が初めてで特に一番水やりについて悩んでおります。

    土の渇きを内部まで確認する良い方法はやはり棒を刺して調べる他ないでしょうか?
    実際刺してみてもどのくらい湿っているのか乾燥しているのか分からない感じです…

    管理人さんのように重さで分かるようになればいいのですが、そうなるまでは時間もかかりそうですし(汗)

    迷った時は水をやらない、と言うのは非常に参考になりました!

  8. 管理者 より:

    Houseさん、こんにちは!
    ご来訪ありがとうございます!

    市販されている柱サボテンで165cmぐらいといいますと鬼面角(Cereus pervianus)あたりでしょうか。
    鬼面角であれば、露地植えも可能な相当な強健種ですからあまり心配されなくても良いかと思います(むしろ成長期は多肥栽培で水切れしないようにジャブジャブのほうがよいぐらいです。育てる場所と根の状態にもよりますけども)。

    鬼面角でない場合はまた話が違ってくるのが難しいところですが・・・。

    乾きを調べる方法は・・・そうですね。
    鉢底に大きめの鹿沼土を敷いて、その色で判断される方とかいらっしゃるそうですが、それでもやはり鉢中心部はどうなっているかは私はわからないかなぁと思います。

    というわけで、テキトウに頑張るしかないです(笑。特に大型のサボテンの場合は。そしてテキトウで大丈夫だと思います。一般に市販されている柱サボテンは。それぐらい乾燥にも多湿にも強いですから(あくまで一般論です。根鉢の場合とか、風通しが悪い場合などはまた話が変わってきますが・・・)。

    というわけで末永くかわいがってあげてくださいね~!