サボテン紹介関連雑記

エキノプシス交配で有名なジョンソン氏とは一体誰か?

サボテン紹介関連
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先日、鶴仙園さんのサボテン・多肉植物フェアで、エキノプシス系の花サボテンを買いました。

※「花サボテン」とは何なのかというのは、難しい問題かと思いますが、とりあえずサボテン本体の形や刺などよりも、「花」を鑑賞することに重点が置かれたサボテンとしておきます。

買ったのはこれです。”キャロライン(オレンジ)“というラベルの書かれたやつ。きっとオレンジ色の花が咲くでのしょう。花が咲いていないと、花盛丸あたりと区別がつきませんね。

それで、いつものように、「サボテン キャロライン」でGoogle先生に情報があるかどうか聞いたのですが、キャロラインさんという素人さんが撮影したサボテンの写真しかヒットしませんでした。唯一英語で検索した時にトリコケレウスのハイブリッド「Trichocereus hybrid ‘Prinzessin Caroline von Monaco’」というのが検索でヒットしましたが、花の色が違うので別種だと思われます。

ところで、花サボテンの話題になるとよく見かけるのが「ジョンロビ」とか「ジョンソンロビビア」という名前です。このキャロラインを買いに行った時も、隣の短毛丸っぽいやつに「ジョンロビ」と書かれていました。

その名前の由来となっているのがジョンソン氏という方で、花サボテン業界では知らない人はいないというスーパースターなのですが、自分の勉強の意味も兼ねてここでちょっと情報をまとめてみたいと思います。

ジョセフ ハリー ジョンソン
Joseph Harry Johnson
 (May 27, 1894 – November 27, 1987)

※顔写真は、著作権等の関係で表示来ませんのでググってください。

アメリカはカリフォルニア州パラマウントにあったジョンソンサボテン園 –Johnson cactus gardens-の園主(後に、園は引っ越してカリフォルニア州フォールブルックに移り、園の名称も-Cactiland Gardens-になったそうです。)で、ロビビア-エキノプシス交配(ロビビオプシス)、白檀系交配(カマエロプシス)で超有名な人で、現在の花サボテンのルーツともいうべきカラフルな花をいっぱい創作された偉人です。

園がパラマウントにあった時代の14年間にカタログにて発表された、エキノプシス交配の全26種を特に「パラマウント交配種」と呼ぶらしいです。パラマウント交配種の一覧は以下のとおりです。おそらく、和名がある奴が日本人的には有名だと思われます。

  • Aurora
  • Betelgeuse【輝粧丸(きしょうまる)】
  • Blaze
  • Dainty Bess
  • Fluffy Ruffles
  • Forty Niner
  • Harlequin
  • Kate Walker
  • Mary Patricia【花装丸(かそうまる)】
  • Morning Glory【春粧丸(しゅんしょうまる)】
  • Peach Monarch
  • Pink and White
  • Orange Glory【橙燕丸(とうえんまる)】
  • Orange Paramount【橙姸丸(とうけんまる)】
  • Red Meteor【艶粧丸(えんしょうまる)】
  • Red Paramount【向陽旗(こうようき)】
  • Red Ridinghood
  • Red Pygmy
  • Salmon Queen
  • Scarlet O’Hara
  • Stars and Stripes【星条旗(せいじょうき)】
  • Sunset
  • Tangerine
  • Terra Cotta【肉装丸(にくそうまる)】
  • Watermelon
  • White Knight【白騎丸(はくきまる)】
 

ちなみに、同時期に発表された白檀系交配は以下のとおりです。

  • Blush【桃媚丸(とうびまる)】
  • Buttercup
  • Fire Chief
  • Flame
  • Vesuvius
  • Yellow Peanut
 
さらにちなみに、園がパラマウントからフォールブルックに移った後にも以下に示す9種類ほどが発表されています(ジョンソン氏が交配したかどうかは不明らしいですが)。
  • Atomic
  • Barber Pole【桃装丸(とうそうまる)
  • Blue Horizons
  • Heavenly Twins
  • Northern Lights
  • Orange Ruffles
  • Pastel Peach
  • Red King
  • Tropic Sunset
以上、これらの交配種をジョンソンロビビア(通称ジョンロビ)とかジョンソンハイブリッドと呼ぶようです。

ちなみにこのハリージョンソンさんは、当然サボテン業界では有名な人なので、学名になっていたりもします。Lobivia johnsoniana, Weberbauerocereus johnsonii, Opuntia johnsonii など。




・・・というような感じですかね。


下の写真は、家ではまだ花を見たことがないジョンロビのレッドパラマウントです。今年は咲いてほしいですなぁ。

ジョンロビ

というわけで、自分で調べていてとても勉強になりました!

※一部、英語を訳して理解して書いておりますので、上記文章は誤訳により真実とは違う内容もあるかもしれませんので、ご注意ください。

スパサボは花サボテンが大好きです!


参考文献:
http://ww51.tiki.ne.jp/~cacti-f/ (←画像掲示板には有益な情報がたくさんあります)
http://kwiki.republika.pl/wom.html
http://echinopsis.eu/index.php
http://www.huntington.org/botanicaldiv/schick/catalogintro.html
http://community.fortunecity.ws/greenfield/vine/312/johnson.htm

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