というわけで、よくわからないサボテンを植え替えました。
ペニオケレウス・グレッギー(Peniocereus greggii)です。
和名は大和魂、またの名をアリゾナの夜の女王 ’Arizona Queen of the Night’。学名の由来はJosiah Gregg(1806 – 1850)さんに由来だそうな。
ちなみに日本で、夜の女王というとセレニケレウス(Selenicereus grandiflorus)を指しますが、それとは別なので注意が必要です。
また、一番最初に”よくわからない”と書きましたが、ペニオケレウス属ではこのグレッギーが一番有名だと思われます。でもかなりマニア向けでしょうかね。
いろいろ調べました結果、Night Blooming Cereus, Reina de la Noche (Peniocereus greggii)によれば、耐熱性は非常に高く、耐寒性も-6℃ぐらいまではいけるもよう。
直径約30㎝のバニラの香りのする夜咲きの花を、5月から7月にかけて世界同時多発的(?)に咲かせるそうです。
花はこんなかんじ。WikicommonsよりCC引用。綺麗ですね!
By Kirkastroth – Own work, Public Domain, Link
その花の美しさと群開する壮大さを見るために、アリゾナの– Tohono Chul – Tucson, AZ(世界最多規模のPeniocereus greggiiを有しているらしい)というところでは、毎年鑑賞ツアーが開かれるそうで、その参加者は1000人を超えるそうです。
下の写真は我が家のグレッギー。
いつものドイツから種子を輸入して、種を蒔いてからちょうど1年ぐらいですかね。たしか。相変わらず種まきから今まで一度も植え替えしておりませんので、今回初めての植え替えです。
抜いたところ。特徴は根がぶっといことです。つまり塊根。
ちなみに塊根は露出させたり痛めると肥大が止まるそうです。
ちなみにトニー佐藤さんの原色サボテン事典によれば以下の通り。
Peniocereus greggii Br.&R. 大和魂<ヤマトダマ>
根部は経60cm。重さは56kgにもなる。枝は経2.5cm。高さ3m。花は長さ15~20cm。白または帯黄色。
そんなでかくなるの!?という感じです。
今後が楽しみですね。
ちなみに以下は、実生数ヶ月のときに、キリンウチワに接いだものです。塊根がないとどうなるのか検証してみたという感じなのですが、とりあえず分子しました。成長速度は接いでないものよりも早いです。
下のものは、根を接いだものです。もしかしたら、根が肥大するのか!?という期待もありましたが、普通に子供が横から生えてきましたね。まぁそりゃそうでしょうか。
・・・
というわけで自根部隊は植え替え完了。
がんばって56kgになって欲しいものです!
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