というわけでパキポディウムの接ぎ木のお話。
前回の記事はこちら。
というわけで今回の穂木はこちら。パキポディウム・恵比寿笑い(Pachypodium brevicaule)。たしか去年実生したもの。
恵比寿笑いは成長が遅く、暑さにもあんまり強くなく、パキポの中では育て方が若干難しめの人気者。なのでよく接ぎ木で育てられています。大きくなると生姜みたいになる。
そして今回の台木はこちら。パキポディウム・鬼に金棒(Pachypodium rutenbergianum)。
パキポディウム界屈指の不人気者。その人気の無さは最下位独走レベル。たしか数年前に実生したもの。ルーテンベルギアナムの成長速度はとても早いと言われていますが、我が家では実に遅いです。その理由は謎。
パキポの接ぎ木といえばラメリーあたりが有名だったりしますが、それでは面白くないので近くにあったルーテンベルギアナムに接ぎます。
ちなみに、ラメリーもルーテンベルギアナムも、マダガスカルに自生するレウコポディウム節という同じ節に属する仲間です。なので性質も似てると思います。たぶん。
新しく成長している部分を切断して接ぎ木します。
穂木はこれ。
ここからは接木作業につき急いでいたので写真失念。
とりあえず両刃カミソリでそれぞれ切断、くっつけます。
いつもは円周を接着剤でくっつけるのですが、今回はなんとなく伸縮包帯にしました。
さらに強く。ラメリーやサボテンみたいに刺が大きければそれに引っ掛けるだけなのですが、今回は引っかからなかったためガムテープで止めてます(お薦めはしないです)。
そんで2週間後。
どーん!
こ、これは穂木の葉っぱか????
慎重に包帯を外していきます。ガムテープが無駄に強粘着で剥がしにくいです。
なるほど。台木の葉っぱね!でもとりあえず穂木が死んでいるわけではなさそう。
というわけで台木の葉っぱを切断してなんとなくトップジンMペーストを塗布。そんで数日。
さらに次の日。
さらに次の日。
さらに数日。
うん。いい感じですね。台木から脇芽も出てこないですし。
というわけでここまでは成功でしょうかね。
ちなみに去年接ぎ木したグラキリスのルーテン接ぎの今。
がっちりくっついてますね。
まぁとりあえず生きていること以外は特に面白いことは起こってないです。
ということで、結論としては「とりあえずパキポディウムはルーテンベルギアナムでも普通に接ぎ木できる」ということで。
ちなみに、パキポディウムの接ぎ木はサボテンの接ぎ木より簡単と言われています。これには植物の構造上のちゃんとした理由があるのですが、それは次回の記事(予定)で。
というわけで、無事生き残っていってほしいです!
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