実生関連

サボテン実生苗は密植したほうがよく育つ?

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今日Wikipediaを流し読みしていて、初めて「播種」が「はしゅ」と読むことを知りました。「ばんしゅ」じゃなかったのですね。どうでもいいことですが。。。

さて、全く話は変わりますが、よく「(実生)苗は密植させるとよく育つ」と聞きます。私も昨年、金鯱を実生した際に、なんとなくですがそのように感じがしました。でも、なぜでしょうか。

「お互い競争することになるので(?)よく育つ」そう聞いたことがありましたが、いまいち表現が科学的ではありません。サボテンには隣のサボテンを知覚する目でもあるのでしょうか。

下の写真。6月に播種した実生半年ぐらいの鉢です。右上の一番大きいやつがレブチアの瑠璃鳥です。そして、右下の濃い緑のやつがメロカクタスの桜雲です。同種と密植させず、空間も余裕を持って植え替えしたものです(植え替えは10月)。
 

そしてこれが密植させて植え替えた瑠璃鳥(植え替えは同じく10月。植え替えた時は、隣の個体との間隔が球体一個分ぐらいでした(左上の密集部分を除く))。

そしてこれが密植させて植え替えた桜雲です(植え替えは同じく10月)。

サボテン実生

カメラと被写体の位置関係が違うため、違いがよく伝わらないかもしれませんが、密植させていないほうが大きく育っています。毎日観察していますので、間違いないです。

ものすごい単純に考えますと、密植すれば風通しも悪くなりますし、日光の当たる面積も少なくなります。あまり良いことがないような気がします。

日光が当たりにくいので、逆に日光を求めて大きくなるという理論もありそうですが(たとえば樹木が背高く育つのはそういった理論のようですが)、それならサボテンの横に化粧砂でもいっぱい置いておけば良いはずです。

私が考えるに、密植のメリットは土中水分量の調整がし易いことだと思います。数mmクラスの実生苗1株用の超小型鉢など、なかなかないわけで、必然的に鉢は実生苗に対しサイズが巨大になります。多すぎる土は、水分量の調整(保水、排水)が困難です。だから、実生苗を一つの鉢に対しいっぱい植えます(=密植)。いっぱい植えれば、1つの株に対する土量が減ります。これで調整がしやすくなります。

ただこれは人間の都合なわけです。サボテンの性質ではありません。私の理論では、排水性、保水性が完璧に調整された用土を用意し、完璧な潅水を行えれば、密植しないほうがよく育つ・・・と思うのです(私の新理論なので信じないほうが良いです)。

というわけで、頑張って考察してみましたが本当のところどうなんですかね。
誰かご存知でしたら教えて下さいませ!

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