というわけでユーフォルビアを挿し木します!
かつての似たような記事はこちら
2014年の8月にカクタス広瀬さんから我が家に来た春駒(Euphorbia pseudocactus)です。
で、現在がこれ。
画面中央緑色のやつ。背景の植物と色被りでなかなか分かりづらいっす。
一本立ちからいろいろと枝分かれしました。
というわけで、このままでは、我が家の鉢植えでは強風で倒れてしまいますので(冬以外は屋外雨ざらしなので)、とりあえず一旦胴切りして挿し木したいと思います。
包丁。
なかなか切れません。ノコギリのほうがいいかもしれません。
じゃぶじゃぶと白い液体が出ます。
ユーフォルビア(≒多肉系トウダイグサ科、例えばユーフォルビアの他、モナデニウム、ヤトロファなど)の樹液には、毒がありますので注意です。ちなみに毒はユーフォルビアの種類により大小があります。
ユニスピナ(Euphorbia unispina)とかポイゾニー(Euphorbia poissonii)とか
ベネニフィカ(Euphorbia venenifica)とかが毒が強力で有名ですかね。非常に危険です。
By Daderot – Own work, CC0, Link
↑こんな見た目をしたようなやつは要注意です(上記3つともこんなかんじの見た目)。毒が強力です。
また、さほど強力な毒でなくても、手についた毒を知らずに手で目をこすったりして、大きなダメージを負ったりする場合があるようですので注意が必要です(甘く見てはいけません!)。
参考:Keratouveitis caused by Euphorbia plant sap
胴切り等の作業でも保護手袋や保護眼鏡を着用するのが良いです。
小さなお子さんやペットの手に触れないところで楽しみましょう。
そして万が一、目などに入ってしまって異常な症状が出た場合は、その樹液をもつユーフォルビアを持参してすぐ眼科に行きましょう。
そして眼科医がユーフォルビアに精通していなかったら下記を伝えるとよいとのこと。
- 刺激の原因は、pH値ではなく、ジテルペンもしくはトリテルペン由来であること。
- これらの物質は重度の刺激を引き起こすことが知られており、それらのうちのいくつかは、カプサイシンの100倍ぐらいであること。
参考:Wat you should tell your doctor in case of poisoning by Euphorbia sap
それにしても綺麗な模様ですな。
毒液はいわゆるゴムの樹液みたいなもので、そのままにしておくと固まって切断面からの発根を阻害する場合がありますので、水で流して、水につけて置きます(毒液が流れ出ます)。
あとは断面の乾燥です。
風通しの良い清潔なところに置いて放っておきましょう。
我が家では空鉢に新聞紙を詰めてそのうえに置いておきました。我が家では今回は室内でした。
そんで2週間後ぐらい。
根が生えてきました。維管束(たぶん)が四角いところが面白いですね。
別角度。
根が生えたら土に戻します(きちんと乾燥されていれば根が生える前でも土に入れても良いと思いますが)。そんですぐ水をあげます。
こんな感じですかね。気持ち、上の方の土は無肥料の赤玉オンリーにしています。
ちなみに
ユーフォルビアの挿し木についてはいろいろ方法があるようで、「毒液に殺菌作用があるから、胴切りした直後にもう土に挿して構わない、そして速攻で水をあげても構わない。むしろそのほうがいい」とかも聞いたことがあります(とくに花キリンみたいなやつとか)。
まぁ何が最適なのかはわからないのですが、私は今回の記事の方法で我が家では死んだことはありませんので、特に成長や発根を急いでいないですし、今後もこの方法でいこうかなと思います(胴切り個体が小さすぎて、乾燥に耐えられない場合などは別途)。
コメント