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サボテン接ぎ木入門(竜神木編)

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というわけで、サボテン栽培家レベルが初級から中級に上がる時の昇格試験でお馴染みの(!?)「接ぎ木」であります。

 
 
失敗するのが怖くて、なかなか手が出ない接ぎ木シリーズなのですが、チャレンジできる季節もおおよそ決まっているので、勇気を出して今回頑張ってみます。
 
 
接ぎ木の成功率は経験数と比例すると言われていますので、とりあえず今後は数をこなして行きたいと思います。
 
 
ちなみに過去の似たような記事はこちら。

https://supersabotentime.com/2214/
https://supersabotentime.com/2194/

さて、用意しますは


  • 台木:竜神木(Myrtillocactus geometrizans
  • 接穂:ギガンディア(Discocactus tricornis var. giganteus
  • それよりちょっと大きな鉢(オリジナル手法)
  • カミソリ
  • 伸縮性の包帯
  • ダブルクリップ2個(オリジナル手法)

こんなかんじ。

竜神木は、永久台木になるためよく接ぎ木に用いられる柱サボテンです。

袖ヶ浦の次ぐらいに使われている感じでしょうか。

袖ヶ浦よりも寒さに弱いところが弱点ですが、接ぎ木の難易度は袖ヶ浦よりも簡単と言われています。刺がないところも初心者にはいいですね。

接ぎ木の固定方法は、糸を使う方法、包帯を使う方法、セロテープを使う方法、瞬間接着剤を使う方法などいろいろあるようですが、なんとなく簡単そうで、接ぎ木してます感が満載の包帯法を選びました。

接穂は下の写真の左上のやつです。たぶんディスコカクタスのギガンティア(実生)です。

引っこ抜きます。

伸縮性包帯をダブルクリップで竜神木が植わっている鉢より大きめの鉢に片方を固定します。
このダブルクリップ法は、考えぬいた末の私のオリジナル手法です(たぶん)。
袖ヶ浦などの刺があるものでしたら、刺にかけるのが簡単だと思われます。

竜神木の鉢をいれます。

カミソリでスパっと。

カットします。なるべく上のほうが良いようですが、成長点が残っていてはダメです。
ちなみにカミソリは奥から手前に引くと斜めにならないそうです。

真ん中に見える丸い輪っかが維管束ですね。

鉛筆のように側面を落とします。断面が乾燥で歪むのを防ぐためです。

接穂を切ります。

接穂を切った後、すばやくもう一度竜神木の頂点を薄くスライスします。
そんで新鮮な面を新たに出して乗っけます。

そんで包帯をかけて、

反対側でまたダブルクリップで固定して完成です!なのですが、包帯をかける際にずれたり、接穂を落としたり、断面を汚したりして、何度かスライスしなおして、やり直しました(激ムズ)。

ここらへんは経験なのでしょう。
包帯のテンションもどれぐらいかけたらいいのかさっぱりわかりません。

ちなみにこの両端ダブルクリップ固定法なのですが、固定時に無駄に左右からテンションが掛かるため、接穂に横からの力が加わり、動かさずに固定するにはかなりの難易度です。
言葉での説明が難しいのですが、とりあえずお勧めしません!

あとは日陰で療養。

1週間ぐらいで包帯は外しました(超慎重に)。

4日目ぐらいで、接穂が斜めになってきたのですが、見ないふりをしました。


そんで2週間後ぐらいから通常管理へ。

そんで接ぎ木から約1ヶ月後。

新刺が出てきました。とりあえず成功ですかね。

サボテン接木入門


なかなか難しいですなぁ!

参考文献:

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