「ハオルシア」なのか「ハオルチア」なのか、夜も眠れないこの頃です。
学名はHaworthiaです。
学名の読み方について手元の書籍を読んでみますと、
tは常に、タ、ティ、トゥ、テェ、トォと発音し、母音の前のtiも常にティと発音し、英、仏、独語のようにチ、ツィとはならない。
(中略)
ch=k、th=t、pf=fと発音する。(以上は朝比奈泰彦・清水藤太郎共著『植物薬物学名典範』、牧野富太郎・清水藤太郎共著『植物学名辞典』による。
伊藤芳夫著「サボテン科大事典 266属とその種の解説」より
とありました。
てなわけで、伊藤芳夫先生的には「ハウォルチア」でしょうかね。ただ、こちらの書籍が1988年初版(1995年復刻)なので、現代ではルールも変わってきているのかもしれませんが。
さて、そんなハオルチアですが、うちにも安いやつが少しあります!100円ショップで売っていたやつとか。
でもまったく詳しくありません。世の中には数万円~数十万円するぐらいのものがあることを知っているぐらいで、それがどういうものなのかもあまりよくわかっていないです。
ピクタがいいんですか?
ドドソンっていう人が有名なんですか?
そんなレベルです。
さて、そんな知識レベルで育てている激安ハオルチアのみなさんがこちら(ハオルチアではないものも入ってますが)。
もう3年ぐらい植え替えていないものもありますので、今回いっきに植え替えます。
さて、植え替え方法についてですが、いつもは単にサボテン用の土に植えていたのですが、今回は専門の書籍に従おうかとおもいます。
こちら。
日本ハオルシア協会 林 雅彦 著「多肉植物ハオルシア 美しい種類と育て方のコツ」。
多肉業界の派閥問題のことはさておき、ハオルチア栽培に詳しいことは間違いないと思います。
そんな本の中で、日本ハオルシア協会が推奨している植え替え方法というのがありました。
それがヤシの実チップ(ベラボン)で植え替えるというものです。
そんで、5年間は植え替え不要とのことです。サボテンが専門の私にとってはとても驚きです。
・・・
それでは早速植え替えてみましょう。
ざっくりと書いていきますが、各工程の注意事項など詳しくは書籍を読んでください。
とりあえず引っこ抜いて古い根を整理します。
ベラボンを水に戻します。
ベラボンの袋には1時間ぐらい水につけとけって書いてありますね。
殺虫剤はオルトラン(書籍中の推奨品とは違います)、肥料はマグアンプKです。
まずは鉢にベラボンを詰めます。書籍では大型チップとのことでしたが、手元になかったので全部Mサイズです。
その後に赤玉細粒をパラパラと入れます。
写真ではよくわかりませんが、鉢の両端に肥料と殺虫剤を混ぜた黒土を入れます。手元に黒土がなかったので、そこらへんにあった果樹用の土をいれました。
そんで再度、ベラボンを入れて、ハオルチアを刺してベラボンを詰めてます。
化粧砂的に赤玉細粒を蒔いて、完成です。すぐ潅水します。
ハイ完成!
完成したのがこれ!実に見た目がハオルチアっぽい!
化粧砂なんて使ったことなかったですね。
さて、このベラボン植えで気づいたことですが、今後の成長などはわからないのでさておき、
まず予想以上にベラボンが大量に必要
ということです。
ぶっちゃけベラボン一袋あれば全部いけるだろうと考えていましたが、結果全く足りませんでした。ベラボンをキツめに押し込んだのがイケなかったのかもしれませんが、そこんとこの加減はよくわかりません。
そんで、最後の方は普通にサボテン用の土にしました(内緒!)。
あとは鉢全体がとても軽くなるということですね。これは良くも悪くもですね。
せっかくなので植え替えたやつの一部の写真などを。
硬葉系のやつ。九輪塔的な何か。たしか100円ショップ出身。
竜鱗(Haworthia tessellata)。ホームセンター200円ぐらい出身(購入時は1個)。
上の子供達。ほんとに竜の鱗みたいでとても好き。
軟葉系の何か。100円ショップ出身。実はレア種で10万円ですと言われても驚かない見た目(私には)。
オブツーサ(Haworthia obtusa)。近所の花屋さん出身。200円ぐらい。勝ったときはこれの1/5ぐらいの大きさだったかな。
瑠璃殿(Haworthia limifolia)。近所の花屋さん出身。300円ぐらい。子どもをいっぱい出してくれて、他にいっぱいいる。
これが九輪塔かな?200円ぐらい。
たぶんハオルチアではなく、ガステリア。子宝(Gasteria gracilis var.minima)。100円ショップ出身。相当でかくなりました。
上の子供達。もっといっぱいあったけど断腸の思いで剪定。
これもガステリアか。特選グロメラータ白雪姫。山城愛仙園さんの新年展示即売会で当たったうやつ。ちょいと大きくなってますな。
ちなみにガステリアにベラボン植えが適しているかはわかりません。
というわけで、ハオルチア植え替えでした。
うまく育ってくれるといいですね!
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