上記の伊藤先生の本によるとキリンウチワの台木としての特徴は
1.繁殖が旺盛
分枝の旺盛さは杢キリンには劣るものの、三角柱レベル。
2.実生小苗、中苗接ぎができる
3.天候に左右されない
4.接穂の成長が早い
5.永久的台木になる
6.そば芽がたくさん出る
そば芽は接穂の成長を遅らせるので見つけ次第除去必須。
7.花つきが遅い
三角柱と同じぐらい花がつきにくい。
8.寒さに非常に弱い
落葉したら休眠。
・・・という感じらしいです。(永久台木になるんでしたっけ?)
今回、接穂となる実生苗はこれ。刺無金鯱(右下)と花園兜(右上)と瑠璃丸(左)。
発芽から数ヶ月。
事前に用意しますは、適当に紙で作った三角形の帽子。
接穂にかぶせて湿度を確保する用だとか(WEBより)。
スパっと超キレるカミソリで切ります。一番重要だと思われます。
イメージは断面の細胞を一切潰さず、スッっと切る感じです。たぶん。
乗っけます。
乗っけます。
そんで、絶対に接穂に触れないように、帽子をかぶせます。
こんな感じ。ちなみに切られたキリウチワの余りは挿し木へ。
接ぎ木後は湿度を保ちます。
よくある透明な衣装ケースなどに突っ込んでもいいでしょう。
そんで1ヶ月後。
刺無金鯱だけ成功しました!
ぷっくり膨れています。ぷりっぷりです!
あとの2つの接穂は、床に落ちてミイラに。
・・・さらに1ヶ月後。
成長していますね。
身体が赤すぎでは?という疑問がありますが、放おっておきます。
というわけでキリンウチ接ぎでした。
切って乗せるだけというものでしたが、所感では「接穂にはわずかでも重りを付けて、圧力をかけたほうが良い気がする」と思いました(キリンウチワはかなり接木成功率は高いようですが・・・)。
来年の春にまたチャレンジしたいです!
コメント
確か接ぐ場所は、生長点から2~3センチのところが接木成功率は高いと書いている人がいたような気がする。うちでも余りを挿し木にしようと下ほうで切ったやつは、失敗しました。
ブリーフみそさん、こんにちは!
情報ありがとうございます!おっしゃるとおり、接木は「最も成長するであろう場所を切る」のが鉄則のようですね!
成長点から2~3センチだと、切られた上部のキリンウチワが短すぎて挿し木できないと思いますので、事前に大量に台木を作っておく必要がありますね^^;来年の春はよく考えて台木育てて再チャレンジしたいと思います!