というわけで、「サボテン接木は経験がすべて!見よう見まねで接木やるぞシリーズ」です。
今回は、ウチワサボテン(大丸盆)に綴化サボテンを大量に接いでみたいと思います。
ちなみにかつてのサボテン接木記事はこちらあたり
というわけで、今回の台木はこちらです!
ルーフバルコニーに生えていたでっかいやつ(写真は春の植え替え時の写真)
一節切って、切断面に発根促進剤ルートン先生を塗っときます。
今回は発根を待たずに接ぎました。このような抜き上げた状態で接ぐことを専門用語(?)で「揚げ接ぎ」といいます。揚げ接ぎは、袖ヶ浦や臥竜など、粘液性の多汁質な台木(つまり切断面の乾燥が遅い台木)のときに推奨されます。
逆に台木が鉢に根付いている状態で接ぐことを「置き接ぎ」または「据え接ぎ」と言います。覚えておくとプロっぽいのおすすめです。
そんで接ぐのはこちら!残雪の峰(Monvillea spegzzinii f.crist)さん。ホームセンター出身!別に接ぐ必要はないぐらい成長は旺盛です。
というわけで、大丸盆を階段状にカットして、残雪の峰も片っ端から頭を切って接いでいきます。
こんなかんじ。ウチワサボテンは維管束形成層が団扇の外周付近にあります。
上記の理由から中心軸から少しずらして配置します。
はい、完成!
これはあれですよ!
2ヶ月後には絶対メデューサみたいになってますわ(下は参考画像)!
By Gian Lorenzo Bernini (Italian, 1598–1680) and students (Jastrow (2006)) [Public domain], via Wikimedia Commons
というわけで、
・・・それから2ヶ月後。
はたして蛇のような髪の毛は生えたのでしょうか。
どーん!
これはひどい!
すべての接ぎが失敗しました。
うーむ。
写真ではわかりませんが、実は糸とかセロハンテープとかで圧力をかけたものもあったのですが、全部失敗。
さすがに、ひとつぐらい成功しててもよいのでは?と思いましたが、伊藤先生の本を読んでいるとこんな事が書いてありました。
這団扇や銀世界や紅花団扇は、切断面の乾燥が早いので、揚げ接ぎするよりも、鉢接ぎの方がよく、それも接ぐ2-3時間前に、たっぷり潅水したほうが、切断面に水分が多くなって接ぎやすくなります。(要約)
伊藤芳夫「サボテンの栽培と観賞」より
なるほどですね~。乾燥し過ぎが原因でしょうかね。
次回はウチワサボテンは根が出てからたっぷり潅水して接ぎましょう!
良い経験をしましたZE。
コメント
貴重な経験ありがとうございます!!!
私も貴重な経験できましたっす!