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サボテン接ぎ木入門(杢キリン編)

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というわけで、初めての「見よう見まね接ぎ木シリーズ」です。
 
過去の接ぎ木関係の記事はこちら。

 




ついに、球サボテン接ぎ、柱サボテン接ぎ、ウチワサボテン接ぎ、キリンウチワ接ぎ、とやってきて、最終章(?)の杢キリン接ぎです!




ちなみに杢キリン(Pereskia aculeata)というのは、木の葉サボテンの一種(木の葉サボテン亜科)で、もっとも原始的なサボテンと言われています。




というわけで、今回台木に使用する実際の杢キリンはこちらです。
そこらの公園に生えている感」が半端ないですが、サボテンです。

 

重要なところはこの杢キリン、サボテンのくせにCAM型光合成ではなく、普通の草花と同じくC3型光合成を行います。コレは重要です。詳しい話は省略いたしますがC3型光合成は、とりあえずCAM型光合成より成長が早いのです!


くわしくははこちら。


 


ちなみに杢キリン接ぎは、噂ではあらゆるサボテン接ぎ木のなかでもすこぶる成長が早く、成功率も高いということです。

また、杢キリンは、他の接ぎ木と違って、枝をカミソリで尖らせて、そこにぶっ刺すという形態をとります(麒麟団扇のようにスライス接ぎもできるらしいですが、一般的にはぶっ刺し法が採用されている気がします。)。

こんなかんじ。わかりづらいですが写真中央。

 




そんで接穂はこちら。そこら辺にあった綾波(Homalocephala texensis)。

根っこを切って、楊枝で穴を開けます。
(この楊枝穴あけ法を行わなくても、カッターで十字に切込みを入れるだけでも良いそうです。枝の硬さによりけりですかね。)

そんでさっきの尖らせた枝にぶっ刺す! 結構奥の方まで。

ついでにそこらにあった鸞鳳玉もぶっ刺しました。

 


 さらに、そこらにあったヒモサボテン(Selenicereus Validas)もぶっ刺す!

あとそこらにあったヒルデウィンテラ(Hildewintera colademononis)もぶっ刺す!


その他、写真にはないのですが、海王丸とかメロカクタスの何かを指しときました(鉢を分けて)。

そんで1~2ヶ月後・・・・。

こんなかんじに。

ニョロってますね! とりあえずこいつは成功した模様。

綾波はしぼんできました! 失敗ですね!

ランポーはわかりません。

メロカクタス不明種は・・・


成長点が動いてきました。成功した模様です。
海王丸も・・・

 


 ピントは全く合っていませんが、稜が動いてきましたので、成功した模様。

 


 


こちらヒルデウィンテラもにょろにょろ。少し伸びました。

杢キリン接ぎ


というわけで、ついでみた感想なのですが、まぁ成功率は高いのかなぁと思いました。

ただ、なんというか「ドッギャーン!」という感じの爆発的成長という感じが全くしません。これからなのでしょうか。それとも種類によって親和性があるのでしょうか。

杢キリン接ぎはキリン団扇接ぎと違って、やたらと脇芽がでて、左右に枝が大暴れするので邪魔になりますね。これはかなりのデメリットのような気がします。

というわけで杢キリン接ぎでした。

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