というわけで、ユーフォルビアの受粉、播種、発芽までの記録です。
※現在、家が大規模修繕中のため、少し昔に撮りためた写真で記事を書いています。ですので少し時間軸がズレています。
過去のそれっぽい記事はこちら
パキポディウム版はこちら
というわけで、今回のお母さんはこちら。
白衣ホリダ(Euphorbia horrida)さん。雌株。
ちなみに、似たような見た目のユーフォルビア・ポリゴナ(Euphorbia polygona)との違いは、花が緑っぽいのがホリダで、紫っぽいのがポリゴナ。たしか。
ディッキア マルニエルラポストレイに劣らない白さをもち、凶悪な見た目だけど鋭くない刺、サボテン並みの多肉、謎の毒液、花がもうちょっと豪快だったら園芸界で天下をとっていただろうと思いますね、白衣ホリダ。
ぜったいもっと人気出ていいと思いますわ!
ちなみに花はこんな感じ。
もうひとりのお母さんはこちら
オベサ(Euphorbia obesa)さん。雌株。
ちなみに、似たような見た目のユーフォルビア・シンメトリカ(Euphorbia symmetrica)との違いは、おそらく値段(嘘)。
で、お父さんがこちら。一夫多妻制ですね。
げんこつホリダさん(雄株)。ホリダのゲンコツっぽいver。花の咲いている写真は紛失。
オベサとは種が違うわけですが、受粉できるようです。
ユーフォルビア・ホリダとユーフォルビア・オベサは雌雄異株(dioecious)というもののようで、株ごとにオスとメスがあります。オスかメスかは花の形で判断できるのですが、超簡単見分け方として、花を指で触って粉(花粉)がつくのがオスだと思います。
ちなみにユーフォルビアの花は杯状花序(cyathium)という、ユーフォルビア特有の花序をもっていますので、もし機会がありましたらよく観察したら面白いと思います。
というわけで受粉。
受粉方法は物理的に花粉が雌花にくっつけば、なんでいいと思います。
私は、雄花を1個手でぶった切って、複数の雌花にチョンチョンチョンってくっつけています。雄花をぶった切るときに毒液が出ますので、手はちゃんと洗いましょう(といいますか、理想的には綿棒なので花粉をつけてあげましょう)。
ちなみにオベサの結実の写真は紛失。
茶色くなってきたら三角コーナー用のネットを頭からかぶせます。
花一個一個に小さい袋をかぶせたり、花一個一個に木工用ボンドを塗って種が弾くのを防止したり、もしくはこの段階で収穫してそのまま保管しておけば種が弾けるのをまったり、いろいろ方法があるらしいのですが、私は面倒なので写真のように一個丸々ネットをかぶせます。で、この方法だと弾けた種の半分ぐらいは土の上に落ちますので、ピンセットでなんとか拾います(逆に面倒くさい説!)。
そんで種を蒔きます。弾けた種はすぐ蒔いて良いように思います。
種はこんなかんじ。
アルコールで消毒をしたほうがいいとか、雑菌がつくので素手で触らないほうがいいとか、いろいろ言われることがありますが、新鮮な種なら特に気にしません(いろいろ試した結果、そういう結論に行き着きました)。
ただ殻の部分はカビる可能性がありますので、ちゃんと取り除いたほうがいいと思います。
いつも使っている適当な培養土の上に、そこら編に余っていた無肥料のバーミキュライトを敷きました(昔は赤玉細粒に鹿沼細粒をちょっと混ぜてくん炭を少々、、、とかやっていましたが、とりあえず粒が細かくて無肥料ならなんでもいいような気はしています。)。
あとはバーミキュライトの上に種を置いて、腰水で高湿度でいいと思います。土は被せなくていいと思います。
私は外でやるといつも変なこと(カラッカラにしてしまうか、煮えてしまう)になるので、家の中でこんなかんじです。
こんな感じ。そんで数日で発芽。
なんかひょろひょろして、徒長してるんでは?と思うこともしばしばですが、そのうちそれっぽい姿になりますので(たぶん)気にしません。
というわけで、時間が経ち、、、
こんな感じ。
白ホリダのほう。白くないですが。
これから白くなるのかな?ゲンコツ白ホリダになるのかな?
こちらはオベサのほう。ホリダに比べると丸い感じですね。
ゲンコツオベサになるのかな?
というわけで、実生おすすめ!
コメント
ユーフォルビアの紅彩閣って交配できるんですか?
昨年に花が咲いたんですけど、
交配できるのかなって思いました
今年にオベサを買うつもりなので。
教えてください(^^)
らーたん様
コメント&書き込みありがとうございます!
コメントのキャプチャ画像の不具合によりコメントの返信ができず大変失礼いたしました。
ユーフォルビアの紅彩閣ですけども親和性はさておき、交配自体は可能だと思いますよ。
少なくともホリダとの交配などは、ホームセンターなどで売っているのもありました。
オベサは。。。どうでしょう。うまくいったら面白い形のができそうですね!
手持ちのユーフォルビアが1種類1株程度で数株しかないため、暇にまかせて相互受粉を試みています。(黄花キリン、ゲンコツホリダ、サンゴアブラギリ、フランコイシー、デカリーなどなど)
できれば、あっと驚くような異形にしたいので、見た目の違いが大きい組み合わせで受粉していますが、今のところ、異種受粉はうまく結実していない感じですw